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守衛Q:「ひぃいい…、助け、てぇ~!」…と、腰を抜かしながら、撤退していく。
武琉:(観事、お前は一体、何者なんだ?)/観事:(知ってるでしょ、)
明里は?…どうやら、濡れた床にアヒル座りした格好で、声を失ったまま泣いていた。
明里は?…どうやら、無事だったらしい。
歩み寄って、手を差し伸べようとして、血塗れな事に気付いて、…手を引っ込めた。
武琉:「大丈夫か?」
明里は子供の様に頷いて、それから思い直した様に、首を横にブンブン振った。
明里:「…ウチ、」…と、スカートの端を摘んで、湿った太腿をモジモジする。
武琉:「心配スンナ、…絶対馬鹿にしたりしないって、」




