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耳が、きーーーーーん、…と鳴っている。…高周波な雑音が止まらない。
目玉がぐるんと裏返って、…熱い。…俺は何をミテイルンダ?
…「武琉」は、考える。
…「武琉」は、見えているものを考える。
気が付くと身体は、驚くほど軽やかに、疾走していた! …「俺」は何をシテイルンダ?
…「武琉」は、自分がしている事を考える。
何時でもどんな時でも、…そうだ「俺」はやってしまってから、考えていたんだな。
何時の間にか、自分の左手の指が、…紫パンツの女の喉に、…食い込んでいた!