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明里:「アホー、死んでしまえ~、」/武琉:「いいから、走れ!」
見慣れない屋敷だが、…何故だか、観事は通って来た通路を正確に記憶していた。
まるで道先案内のハンミョウの様に、ミニチュアサイズの妖精が飛んで行く!
観事:(曲がり角の影に誰か居る!)
武琉達が逃げ出した事に気付いた守衛達が、既に動き出している!
待ち伏せした廊下の曲がり角で、武琉は身を屈めてスライディングし、廊下の角に指を掛けて遠心力で回転! 其の侭、起き上がって!
守衛A:「えっ?」…と不意を突かれた守衛Aのわき腹に、…膝蹴りをぶち込む!
武琉:(観事、お前もちっとは役に立つじゃネエか!)