表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メタモルフォーゼ(妖改)  作者: ランプライト
エピソード022 「万能細胞」
132/316

-0132-

老人:「人間は、どうしたら死ぬと思う? 心臓が止まったらか?脳がモノを考え無くなったらか?」


老人:「違うな、人間の細胞は呼吸が停止した後も24時間以上生き続ける。酸素と栄養の供給がストップする事で細胞自体の活動が低下し、免疫機能が失われる事で細菌に食い尽くされるのを待つ迄の間、「人間」は行き続けているのだ。だからこそ臓器移植は有効な延命の一手段足りえる。」


武琉:「悪いが、「生物」は苦手教科だからな。 何言ってんだか、さっぱりだ。」


老人:「お前の手首は、皮膚から酸素と二酸化炭素を取り入れ、光合成機能を追加する事で自ら炭水化物を生成し、何とかこの状態で生存しようと試行錯誤しておる。此の侭放置すれば、その内原生生物にでも変身するかも知れん。」


老人:「通常人間の細胞がこれ程大きく「変態」できるのは人生で一度だけだ。受精卵から人間の形を構成する迄の間だけだ。ところがお前の細胞は本体から切り離されて尚、創意工夫を凝らして「変態」を続け、生き続けようとしている。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ