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ぺちぺちと誰かが、私の頬を叩いている。
不良A:「全くヨ、…眠ってる間に、全部済ましちまえば簡単なのにヨ、…こいつ馬鹿だから、正気の女を犯して悲鳴上げさせないと、気が済まないんだってヨ、」
次第に意識がはっきりしてくる。ふと目を上げると、…
へらへらと、うすらでかい「如何にもラリってそうな男」が、下半身丸出しで近づいて来る!
私は両手をロープで縛られた格好で、廃墟の様な病院跡の埃塗れのベッドの上に寝転がされていた。
辺りに目を配ると、…あの女、西野先生と一緒に居た「厚化粧モデル」が、ニヤニヤ哂っている。
不良A:「傷モンになって「噂」垂れ流されたらヨ、やってけないよな、モデルなんてヨ、」
不良B:「おい、カメラ大丈夫か? 後で、流出サセンダカラちゃんと撮っとけよ。…」
本当に怖い時には、悲鳴なんて、…出ない。