118/316
-0118-
お母さんが、迎えに来た。
里美:「久しぶりね、…明里がこんな風に家出するの。」
明里:「ごめん、帰る。…もう、大丈夫やから。」
里美:「本当に?…何だか、大丈夫な女の子の顔じゃないわよ。」
里美:「あの人、武琉ちゃんの武術の先生のお孫さんなんだってね。」
里美:「武琉ちゃんが、独りぼっちで苦しんでいた時に、支えになってくれてたんだね。」
明里:「お母さん。ウチ、…どないしたら、ええんかな?」
里美:「まぁ、…武琉ちゃんがそんなに甲斐性あるとも思えないし、…「親友」位で済ましといた方が良いんじゃない? 色恋どっぷり見境が付かなくなると、…後々色々後悔するわよ。」
明里:「いや、ゴメン、…お母さんに相談したウチが、アホやった。。。」