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武琉の部屋のドアが開いて!いや、吹っ飛んで!中から武琉が、…狭い廊下に転がり出て!鉄製の柵に叩き付けられた!!
仁美:「…随分と、身体が鈍っていらっしゃる様ですね、武琉さん。」
静静と、和服姿の美少女が、部屋の中から姿を現す。
里美:「一体、…どうしたの?」、と、階段下から、里美さんが心配そうに様子を伺う。
武琉:「里美さん!危ないから、部屋に戻って!」
すっと武琉の身体に触れてくる、仁美のしなやかな指を、…武琉は身体を翻して逃れ様とするが、…微かに躱し切れなくて!
気が付いた時には、武琉の身体は階段を踏み外して、宙を、…舞っていた!