107/316
-0107-
薄暗い武琉の部屋、一人用コタツのテーブルを挟んで、武琉と和服姿の女の子が対面する。
まるで日本人形の様な女の子。長くて綺麗な黒髪、華奢で小柄で姿勢の良い体型、整った小顔、切れ長の瞳に長い睫、小さくて艶のある唇、そして上品でとても良い香りがする。
何故だか武琉は、女の子を直視できない。
仁美(=女の子):「思っていたより、綺麗に片付いていますね。 一寸、安心しました。」
明里:「そりゃ、二日に一回は、ウチが掃除してるからな。」
何故だか明里が、武琉の部屋に居て、、隅っこから二人を、…観察している。
仁美が、穏やかな微笑みを、明里に向ける。
仁美:「武琉さん、この女性を、紹介していただけますか?」
明里:「武琉、この女性とは、一体どういう関係なん?」