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神奈川県某市、小田急線の駅から歩いて20分、私達は約1ヶ月ぶりに我が家に帰ってきた。
明里:「ほら、ちゃきちゃき運ぶ!」/武琉:「子供使いが荒いな~、」
ちっともお洒落じゃない2階建ての歴史的建造物。 一階の1号室と2号室を私とお母さんが使っている。 やがて、表の騒ぎを聞きつけたお母さんが1号室=管理人室から姿を現す。
里美=(お母さん):「お帰りなさい! あら、武琉ちゃん、何だか一寸見ない内に、…小さくなったわね?」
武琉が苦笑いして会釈する。 ウチのお母さんには頭が上がらないらしい。
里美:「そう! 武琉ちゃんにお客さんが着てるわよ。 今、部屋で…」
次の瞬間! 2階の武琉の部屋のドアが開いて、…見るからに清楚可憐な女の子が姿を現した。