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武琉:「パスポートの写真と違うって、ナカナカ本人だって信用してくれなくてさ。」
何処かで見た事がある様な「子供」が、馴れ馴れしく、…近づいて来た。
耕助:「そりゃ170cmの19歳が155cmの13歳に縮んだら、誰も本人だって気付かないよな。」
明里:「誰なん「この子」? なんか知らん子がおるよー、」
武琉:「もしかして、…未だ怒ってるのか?」
明里:「知りませんけど、ウチは他所の子に怒ったりしませんけど。」
武琉:「いい加減機嫌直してくれよ、…言ってるだろ、あれは「俺」じゃなかったんだって!」
明里:「信じられません、何で手ぇ生えてるの? 何で小さなったん? 妖精さんって何ですか?」
武琉:「知らねえよ、朝、目が覚めたら千切れた手首が勝手に元に戻ってたんだよ。」
明里:「あんたの手はトカゲの尻尾か何かなん? ほんま出鱈目ですね、」