ゴミスキルと追放されたけど…無敵だったようです
ピルージ(Pillage)帝国は、武門をとても重視する国だ。
その国の貴族に生まれた リデュース・アロガント(Reduce Arrogant)は、
幼いころから、剣や槍、素手での格闘、魔法の攻撃などを叩きこまれてきた。
自分の母は、第2婦人で、早くに亡くなっていた事もあり、
第1婦人と、その子の兄からは疎まれていたが、
兄たちも、武門に似合うスキルを得ていた。当然、自分も…と思っていた。
父:ウンリーナーブ・アロガント (Unreasonable Arrogant) 竜騎士、轟炎魔法
兄:イラショナル・アロガント (Irrational Arrogant) 聖騎士、極氷魔法、
第1夫人:プランダ・アロガント (Plunder Arrogant) 賢者、爆雷魔法、
第2夫人:リープルース・アロガント (Repurpose Arrogant) 回復魔導士、死亡
成人の儀で、与えられたジョブは「リサイクル」、パッシブスキル「原料変換」
リサイクル:不用品を再利用
原材料変換:触れた不用品を原材料に変換
名前と、ジョブやスキルの説明から、ゴミ処理のためのジョブとスキルだと、バカにされる
実際、ゴミに対してスキルを発揮してみると、ゴミを分解し、原料に戻した。
金属はインゴットに、プラスチックはパレットに、布革は加工前の状態に…。
それを見て、父:ウンリーナーブは、
ゴミに対して使う事しか出来ないゴミスキルだと、激怒し、貴族の家から追放された。
スキルの名前は、一見すると 戦闘には使えそうにない名前。
仕方ないかと思い、平民街の中をさまよっていると、
複数の悪漢に絡まれている女のコを見かける。
もう失うものなんてないからと、そのコを助けて、代わりにボコボコに殴られてしまおうと決意。
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悪漢が殴ろうとする。リデュースは「痛いのは嫌だ」と強く願った。
そのせいなのか、複数人から囲まれているのに、なぜかリデュースに寸止めになる。
悪漢のひとりは、ナイフを持ち出すが、刺されたと思ったのに、ナイフが消える。
リデュースを魔法で攻撃しようとする悪漢もいたが、魔法が消えてしまう。
気持ち悪いと感じた悪漢たちは、逃げ出す。
気が付くと、足元には、ポーションと、マジックポーション、そして金属のインゴットが落ちていた。
迷惑料に置いていったのかな…と思い、それを拾う。
大丈夫だった?
はい、ありがとうございます。
何があったのか聞くと、奴らに常に絡まれて困っているのだという
見たところ貴族の方ですよね。こんな平民街にどうして…。
さっきまで、貴族だったんだけど、家を追放されちゃって、行く宛がなくて困っているところなんだ…
恥ずかしそうに、そう言うと…
それなら、私の用心棒になりませんかとスカウトされる。
もっとも、住む部屋と、食事くらいしか提供出来ませんが…。
ありがとう、ありがとう、ありがとう…。
泣き出すリデュース。
世話になるよ。
彼女の家に案内される。
体の弱い弟と、母親、そして彼女の3人暮らし。
彼女の弟と母親は、彼女にあまり似てない。彼女は父親似なのかもしれない。
見た目の美しい彼女は、いつも狙われていて、何度もさらわれそうなってきたという。
騎士団に対処をお願いに行くと、そこには、いつも彼女を付け狙うヤツもいて、依頼出来なかったらしい
彼女の名は、マリー (Marie)。平民なので姓はないと言う。
母親の名は、イリス (Iris)。平民なので姓はないと言う。
弟の名は、ウィル(Will)。平民なので姓はないと言う。
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翌日、マリーと一緒に、悪漢に絡まれていた時に、足元に出来ていたインゴットなどを売りに行く。
インゴットは、結構良い金属のものだったらしく、意外に高い値が付いた。
マジックポーションも貴重品らしく、そこそこに値がついた。
リデュースは、それで剣を買う。
今日は、奴らの仲間で、騎士団所属の奴らが、3人ほど、完全武装でやって来た。
剣で切り合ってると、相手の剣や盾や鎧が消えて、全裸になっていく。
相手の剣や盾や鎧が消えていったのは、自分の剣や体が 触れたものばかりだった。
代わりに足元には、相手の剣や鎧をリサイクルして作られたインゴットが発生。
相手は防御する為のものが無くなるので、一方的に 切りつけることができる
そして相手が素手で攻撃しようとしても、攻撃に使われたはずの運動エネルギーもゼロになり、足元にポーションが残る。
超高速の強い攻撃も当たった途端、エネルギーがゼロになり、相手が寸止めしたような感じになる。
つまり、実質、殴れないし、蹴れないし、頭突きも出来ない。
リデュースは、自分のスキルの本質を、そこで知るのだった。




