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3/6

ジャンプ作品の名言の良さは最高ですわ!

「ありえませんわ!!このわたくしがあんな幼い方に負けるなど……く、屈辱以外の何物でもありませんわ……!!」


幼いと言っても、今のわたくしと同じくらいの年齢であろう相手ですわよ!

中学生程度の相手に、明らかに今より強くなったであろうわたくしが負ける未来など認めるわけにはいきませんわ!


「……明らかにキャラ対をバッチバチに仕上げていらっしゃいましたわね。挙句わたくしの手癖まで見抜いた上での戦い方……」


悔しいですが今のわたくしでは、あれほどの対策を独力で習得することは難しいですわね。

わたくしの一日五時間の特訓では、足りてないどころの話ではありませんわ。もっと熟練した方からの訓練を受けているとみるのが正しいと思われますわ。


「ぜぇったいに裏にどなたかいらっしゃいますわね……。何が何でもブッ倒させて後悔させて差し上げますわよ……!!」


怨嗟の声をベットにしみ込ませつつ、少しづつ決意を立ち上げていく。

ゲーミング一族の大家、勝院家の令嬢として、日本最強を目指すのは当然だった。これまでもその目標にふさわしい練習を怠らなかった自信がある。しかし……十分だと思い込み、向上心を育てなかったのも事実。今の時点で足りないというのであれば……。

足りるまで練習する。それのみが答え!


「わたくしは……最強を目指しますわ……!全人類未踏の圧倒的!強靭!無敵!最強!のゲーミング令嬢に、わたくしはなりますわ~~~!!!」


心からの叫びのままに、目標を高々と宣言する。

ここが原点(オリジン)、わたくしが最強のゲーマー令嬢を目指す物語ですわ!!!


…………


「セバス!練習時間をあり得ないくらい増やしますわよ!」


一時間も経たないうちに、堂々と扉を開け放ちゲーミングルームへ戻る。

全身に決意を漲らせたわたくしの姿に、流石のセバスも驚いた表情を浮かべていますわ。


「……驚きましたな、麗女様の練習時間は既に十分ではありますが……一体どういう風邪の吹き回しでしょうか?練習時間は十分だとゴネまくっていたではないですか」


言葉回しの中で素でディスってきますわこの男!ゴネてなどいませんわ!ちょっと他の事をする時間が欲しかっただけですわよ!


「それは昨日までのわたくしですわ!わたくしは必勝院家にふさわしい令嬢になるために、最強を目指しますわ!」


そう告げ、電源の入りっぱなしのモニターと対峙する。

父上から送られた、身長に合わせられ、疲れや体の歪みが出ないようにするための特注の椅子の感覚を感じながら。これまで以上の熱意でマウスを動かしていく。


「……いいでしょう。お嬢様がそこまでおっしゃるのであれば、私も心を鬼にしますとも」

「良~い心がけですわ、流石セバス!まずはこれからの練習メニューを——


セバスの台詞に心を良くする。失礼度はエグい男ではありますが、実力と育成能力は確かな彼の力を借りれば、更に強くなることが可能なはずだ。そんなわたくしに、セバスが思いがけないことを告げる。


「では外に出ましょう」


「……は???」



キャラ対:キャラクター対策。そのキャラクターの強みや苦手な部分をしっかり研究することで、自分がどのように動くべきかが分かるようになる。

わたくしの手癖:文字通り手に染み付いた癖。ゲームにおいては、とっさに振る技やタイミングがプレイヤーの癖が大きく出ることがある。しっかりと対策された場合、かなり厳しい戦いになる。


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