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プロローグ

 キース王子の唇は薄く、滑らかだ。

 重ねるとすぐ舌を差し入れてくる。

 

「んっ」

 

 末っ子で甘えん坊のキース様。

 強請ねだるように舌を押し込んできて、私の舌に舌全体を絡み付けてくる……何かに焦るように、せがむように。

 

「……んふっ。キース様ッ……息が……」

 

 私は少し体を引いて拒むけど、キース様は体ごと追いかけてきて私の背中に手を回して抱き寄せる。


「アルナ、逃げないで。僕のこと嫌いなの?」

「そんな!そんなことないです」

「じゃあ何でダメ?僕のキスが嫌いなの?僕のキスが下手?」


 キース様は、拗ねたような目つきで睨みつけ、こうやって試すようなことばかりいう。

 本当に甘えん坊。

 

 滑らかな黒髪のボブヘア、長い前髪。

 柳のような細身で中性的な見た目の彼だけど、抱きすくめられるとゴツゴツした指や、触れる体に筋肉や骨の太さ……男性らしさを感じる。

 

 キスの荒々しさにも。

 

「僕の呪いを薄められるのはアルナだけなんだよ。もっとキスしてよ。深くキスして。僕を助けてよ」


 そんなにグイグイこられたら……何も考えられなくなっちゃう。

 キスだけはしないって誓ったのに……結局私はキース王子に唇を捧げ……。

 唇から聖女の祝福を彼に与えてしまった。

 甘い陶酔感とうすいかんに押し流され、私の身も心もけていく……。


 どうしてこんな事になったんだっけ……?

 

 ※※※※※※※※※※※※※※※※


 ・乙女ゲーの世界に転生

 ・ひたすらヤンデレ王子から執拗な溺愛

 ・突如選ばれて聖女として生きていくヒロイン

 

 R指定程度の性描写あり。

 

 ※※※※※※※※※※※※※※※※


 (続く)

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