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The Lily 前世の記憶は邪魔である  作者: MAYAKO
三章

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【第131話】 短いスカートはちょっと苦手  

今晩は。

いいね、ありがとうございます。

予告時間より、ちょっと早い投稿になりました。

「それでね、読み書きは合格点もらったの」


 私はやや自慢げに、イオリちゃんに伝える。

 今日も服を脱ぎながら、イオリちゃんとお話である。


 一日の出来事は、しっかり報告しないと。


 ぬぎぬぎ。


 おお、この服、一瞬で脱げる!


 変態時は便利だぞ!


「それはよかったですね、では残りの時間はダンジョン攻略の用意ですか?」


 ドボンとお風呂に入る私。


 獣人族は月に影響され、体臭がキツくなったりする。

 魔力でコントロールできるのだが、やはりお風呂は必須なのだ。


「うん、それから旗を作ったんだ、パーティーの!それでねパーティー名は『ゴブリンズ』っていうの!」


 石鹸使って綺麗にっと。


「ゴ、ゴブリンズですか?」


 おお、この石鹸、泡立ちが凄いな。


「そう、私を受け入れてくれたから、感謝の思いを込めて!」


「?」


「どしたの?イオリちゃん?」


「いえ、アッキーでしたら、どこのパーティーでも両手広げて歓迎では?私はてっきりアッキーがメンバーを集められたのかと」


「それが、警戒されて駄目だったのよ!」


 鼻血とか言われてさ!


「愚かな学友ですね、実戦経験が少ないか、無いのでしょう。まあ、初心者ならば、見る目が無いのは仕方ありませんねぇ……」


 ん?怒りのオーラを感じるぞ?


 私のご主人さまを、無視?……しめるか?と、ぽつりと呟いたような気がしたけど、聞き間違いだよね?


「アッキー、パーティーメンバーを今度寮に呼ばれませんか?お会いしてみたいです」


 脱衣場のドア越しにも、姿勢を正したイオリちゃんが感じ取れた。


「男子2名と女子2名だよ?いいの?男子?」


「ミーティング、勉強会の形をとれば、男子でも入室、よろしいかと。あ、あと、ロットンから荷物が届きましたが?この機械はいったい?」


「あっ!届いたの!?どこ?」


 嬉しさのあまり、脱衣室から飛び出す私。


「裸でお部屋を彷徨ってはいけません!髪がまだ濡れていますよ!突然ドアが開いたらどうされます!?」


 荷物が気になり、タオル一枚もって部屋を走る私。


 おかしいなぁ、降下期なのに、気分が上がっている。

 魔力も充実しているし、安定感がある。


 降下期独特の不安定感、心細さが無いのだ。


 気持ちが高ぶり、強気になり、普段と違う行動を取っている。


 裸を気にしないで、お部屋を横切るなど、普段の私なら絶対にしないのだが?


「アッキーいるぅ?」


 ガチャリ、と開くドア。


 えっ?なんで?

 魔力感知、何も反応しなかったけど?


 おい、獣人パワー!何しているの?お仕事してよ!


 下降期でもこれはないでしょう!?


 ドアには、ホッシー先輩、リュートお母さん、ボンバーズが立っていた。


「お、かわいいっ!アッキーおしり、ぷりぷりじゃん!」


「っんきゃあああっ!」


 ホッシー!口に出していわなくていいいいいいっ!なんで?どうして開くのドア!?


 慌ててお風呂場に逆再生である。


「これはようこそ、皆様」


 イオリちゃん、冷静じゃん。


 改めてお風呂場から出てくると、みんなお茶を飲んで、寛いでいた。


 ……まあ、いいけどね。何用かしら?


 ボンバーズには会いたかったんだよね、それとリュートお母さんにも!


 文字の読み書きのお礼と、制服のお礼!


 こちらから、会いに行きたかったんだっけど。


「こ、今日は、先輩方。先程は失礼しました……」


「いえ、こちらこそ眼福、眼福」


「ホッシー!」


「……ごめんなさい、ママ・リュー」


「制服はどうでした、アッキー?」


「着心地よかった!……です」


「違和感はありませんでしたか?」


「違和感は無かったけど、スカートのその、短くありませんか?」


「あら、動きやすさでは、あのくらいが、よろしくなくて?」


「……膝が出るのは恥ずかしいです」


「ええ!?膝だよ?」


 5組は青空教室。

 ちょこっと座るだけで、スカート、捲れるのよ!


「アッキー!人族やエルフにはない、獣人族の筋肉スタイル、披露しようよ!」


 じろり、とホッシーを睨むリュートお母さん。

 まあ、ホッシーは私のおしりどころか、半獣人の真っ裸見ているしなぁ。


「ならば、少し補正しましょうか」


「ママ・リュー、膝上、手の幅で!」


 手の幅?確か広げた手の親指から小指までの長さだっけ?15㎝くらい?


 ……パンツ見えるよ。


 私が赤いお顔でホッシーを睨む。


「くっ、頬を染めたアッキーが私を睨んでいるぅ、その視線、美味しすぎるぅ!」


「ホッシー、ほんとあなた、アッキーのことが好きなのね。アッキー安心して、スカートは膝下で合わせるから」


 ……ん?ホッシー?


 リュートお母さんを見ているけど?


「え?なに?私、アッキーが好きなの?」


「違うの?一緒に歌を歌ったり、仲良くお話ししたり、旅もしたわ。アッキーは自分の身を顧みること無く私達を助けてくれた。私もアッキー、大好きよ。そうね、この服を作っているときなんて、ニトが、まるで自分の娘に作ってあげているようだなって、凄く楽しそうに見えるって言っていたわ」


 私は、息を止めてリュートお母さんを見た。


「ニトもアッキーのこと、すごく心配するのよねぇ、アッキーまるで、私達の子供みたい」


 私は、お母さんを泣かせてばかりの、最後まで両親を悲しませた、親不孝の子供でした。


「リ、リュート、そのお話は、私達には刺激的すぎるわ」


 あ、玲門さん、お顔が真っ赤だ。


「これ何?」


 話を聞かず、しきりにドロトン先輩からの機械を眺めていた美観さんが尋ねる。


「美観、お話聞いていた?」


「え?なにレー?それより、このカラクリ、面白そうでなくて!?このハンドルを回すと多分、この中の内側の部分が回るのよ!」


 お、鋭い!

 いい機会だ。動かしてみるか。


「美観先輩、それに興味あるようですね、動かしてみましょうか?」


「うん!いいねぇアッキーお願い!」


「イオリちゃん、頼んだもの、用意できている?」


「はい、お砂糖と、ザラメですね」


 さて、うまくできるかな?


 綿菓子!


次回投稿は 2023/05/23 22時の予定です。


 ある日のお話


「元帥さん、最近何聞いています?」

 ポチポチ キーボードを抑える音が不規則に響く。

「ザ・デッド・サウス」

 カキカキ 下書きのシャープペンシルを滑らす音。

「???」

 未知の世界である。

 グループ名?歌詞?

「MAYAKOは?」


「ピノキオピーさまの新しいCD、あとアルティメット先輩とか」


「???」


「アルティメット先輩、元帥さんに似ているんだよねぇ」


「なんねそれ?」


「あ、元帥さん、いま何枚です?」


「32か33枚くらいかね?MAYAKOはどのへんや?」


「え?私?今、331話だよ」


「……おかしくねーか?」


「いや、おかしくはないと思いますけど?」


「まったく追いつかん!」


「がんば」


「腹立つ!ぐらぐらするちぇ!あ、きさん(きさまの意)今笑ったろーが!?」


「え?笑うわけないでしょう、ふふっ」


 今日も元帥さんは挿絵を描いて、私はポチポチとキーボーをいじっています。


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