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The Lily 前世の記憶は邪魔である  作者: MAYAKO
三章

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326/406

【第126話】 キン子とハピ子  

今晩は。

投稿です。

少し早くできました。

 お部屋に緊張感が漂う。


「母上はキン子を狙っていた」


「え?」


 困ります、私、何かしました?


「そこで我が、先程話をしてきた」


「え?先程!?」


「空を飛ぶ者は、時間を集めることができる」


 時間を集める?ああ、三日掛かる道のりを一時間で往復できるとか、短縮できるということか。


「キン子の件は、私に一任するそうじゃ」


 一任?女王は、ハピ子に全て任せると?

 武闘派のハーピーが一任すると言うことは、バトルか?


 ハピ子とバトルはしたくないな。


「……勝負するの?」


「そうだ。そうしたいところじゃが……それだけでは……」


 ここでイオリちゃんが質問した。


「バイオリーナ・バウリスとして聞く」


「聞こう、存分に言うがよい」


「トウ・ソレル姫、朝と夕で行いが違う。何がありました?なぜ我が主を庇う?謀、あるならお相手します」


 庇う?

 まあ、態度が違ってきたけど?


 女王からの干渉を止めた、と見たのかな?イオリちゃんは。


「……」


「どしたん、ハピ子?」


 お顔が赤いけど?


「シ、シン、シンお姉さまに言われたのだ」


「え?」


 まあ確かに朝の態度と、保健室から戻って来た態度は、違和感あったけど?

 シンお姉ちゃんにどつかれて、ネジ飛んだ?もしくはネジ締まった?


「まず、己の実力を知り、その上でハーピーの姫として振舞え、と」


「あの人らしい言葉ですね」


 イオリちゃん、シンお姉ちゃんの評価高い?


「稚気と幼稚は違うとも言われた、そして……」


「そして?」


 なんだハピ子?


「キン子、お前の横に立つと、命の危機に晒されるそうだ」


 う、否定できない、シンお姉ちゃん、そんなこと言ったの!?

 身内から言われると辛いかも。


 でもなんでそんなこと、言うのだろう?


 あっ!?


 目の前の風景がさっ、と変る。


 シルバーっち?ゴルちゃん?何を見せるの!?


 場所は保健室だ!


 シンお姉ちゃんが、ハピ子を介抱している。

 ぶっ飛ばして、介抱?

 シンお姉ちゃん、他に選択肢なかったの!?


「明季と行動を共にすると、命の危機に晒される。傭兵団の団員や姉妹、私も危険な目に合った。能力の大半を失った者もいる」


「迷惑な存在だな」


 吐き捨てるように言うハピ子。


「だが、その危機を乗り越えると、成長するのだ」


「はぁ?能力の大半を失った者もいると言ったではないか!」


「魄は弱体化したが、意思が強くなった。魂も力を増している。得がたい成長だ。もし、更なる成長を望むなら、明季の横に立て」


「死んだら、意味無いではないか!」


「今の女王を超えることができるぞ?力の限り、生きることができる。試してみないか?」


「断る、危険すぎる!」


「またとない機会だがな、女子寮では部屋が隣であろう?一度訪ねよ、いいな?」


「なぜ我の方から訪ねる?村の娘が挨拶に来い!それになぜ、お前が我の成長を望む?」


 あ、シンお姉ちゃん、殺気!?

 肩を鷲掴みにし、ハピ子を引き寄せるシンお姉ちゃん。


「私が、行けと言っているのだ、行ってこい!いいな?」


 お、お、お姉ちゃん!?


 お鼻、くっついていますよ!?


「行くんだ、いいな?」


「は、はいっ」


「いい返事だ。怪我をさせてすまなかった。私は獣人、飛ぶことができぬ。美しく成長したお前が見たいだけだ」


 そう言ってシンお姉ちゃんは、保健室を出る。


 あれ?まだビジョン、続いているぞ?何を見せる気だ?


 あ!?アイナンさん!?


「シャンソンさま、ありがとうございます」


「父からのお願いだ、断れん……どうしよう?咄嗟に美しく成長、とかいっちまったあああっ!」


「ご、ご迷惑おかけします!この通りです!ありがとうございます、ありがとうございます!」


「あなたも大変だな?アイナンさん。女王のお母さん、鳳王母?からのお願いだとか?」


「はい、鳳王母さまは次の女王は、ソレルさまが相応しいとお考えで」


「素行がいまいちなので、明季に鍛えてもらえと?」


「はい、ハーピーの最上位魔術師、ネクロマンサーが言うには明季様の側にいるだけで成長できるとか」


「あいつは、危ないだけだよ?まあ、心配で、目が離せないのも事実だけど」


「それでは、これで、また後日!」


 礼をして、立ち去ろうとするアイナンさんを引止める、シンお姉ちゃん。


「一つ聞きたい」


「……?」


「季羅お父さんと鳳王母、どんな関係なのだ?鳳王母からの願いは、断れないと言っていたのが気になる」


「……そ、それは」


「言いにくいことか?」


 え?なにそれ?


「いえ、その、獣王がまだ子供の頃、オシメを……」


「は?」


「獣王は戦場でお生まれになり、鳳王母さまが、子守をしていたとか、そのお漏らしとか……ごにょごにょ……」


「……あ、それ以上は話さなくていい、オヤジに聞いてみるよ、ひひっ」


 あ、シンお姉ちゃん、悪いお顔で笑っている!


 パチン!と脳内で霊音が響き、目の焦点が現実に向けられる。


 え?私は普通に会話をしている?


「キン子、我が母には学問、授業で勝負すると言ってきた。ここでの成績は数千年単位で残る。名誉も不名誉も、だ。そのことを母に話すと、異常な感心を示した。そして我は名誉を残す、と躍息してきた。このことをキン子に話したくてな」


「わかったハピ子。名誉を賭けた勝負だね?」


「そうだ」


「手始めはダンジョン?」


 あ、ニヤリと笑った!


次回投稿は 2023/05/19 22時の予定です。少し遅れるかも知れません。

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