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The Lily 前世の記憶は邪魔である  作者: MAYAKO
三章

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【第60話】 入学手続き

おはようございます。

朝刊です。

 お礼をしなければ。


 何がいいかしら?


 ひとまず、孤児院へ帰ろう。

 今までのことを話して、学校に行こう!


 そう、入学手続きだ。


 早々と帰ってきた私を見て、エノンとシンお姉ちゃんが一言。


「「今度は何したの?」」


 う、信用が。


 まあ、この姿で帰ってきたらこうなるか?

 獣人半分。

 詳細を話すと、更にエノンが一言。


「ええっ!?うちも聞きたかった!明季くんの歌!」


「また、あの二人に助けられたのか?今回はそれ加えてホッシーか?」


 シンお姉ちゃんが呆れる。

 ごめんなさい、こういう運命なのかも。


 ああ、だめだ、こんなことでは!

 生まれ変わっても、手の掛かる子供なんて!


 恩返し!


 これに尽きる!


「何か、お礼を。獣人族として、恩を忘れてはいかん!」


「うち、トビトカゲ、捕ってこようか?」


 食べるの大好き、の獣人としてはこれが一番か?

 多分、リュートお母さん、好きだと思う、トビトカゲ。

 いや、それよりも果物か?


「あ、そういえばエノン、ホッシーがお花持ってくるかも」


「お花?」


「一緒に歌おう、と誘われて」


「ふんふん」


「ちょっと恥ずかしいから、孤児院へのお花と交換条件に」


 ぴくっ、とシンお姉ちゃんが反応する。


「そこは歌おう、明季。助けてもらったんだし」


「ええっ、恥ずかしいよ!」


「試験でクリスタル消した者が何を言う!」


「うっ!」


 うふふっ、エノンが楽しそうに笑う。


 そこにヒソヒソ声が聞こえてきた。


(だれ?あの子)

(新しい子?もじゃもじゃさん)

(かわいい!大きな、ぬいぐるみみたい!)

(私的には耳がいい!あとあの手も!肉球、ついているのかしら?)


「ちびちゃん達が騒ぎ出す前に、部屋に行こう。上昇期だ体臭や体毛もキツくなり始める、色々教えるよ。あと、お礼は考えておこう」


 体臭!?体毛!?お礼!


 お、お願いします!シンお姉ちゃん!

 覚えることや、することがいっぱいだ!


 獣人族の村では何気なく暮らしていても、ここでは気をつかう。


 部屋に戻ると、早速『変態』のやり方を教わる。


 変な変態じゃなく、イモ虫からサナギ、サナギから蝶への変態だからねっ!


「意思の意識を上げるのだ」


 はい?


 最初からアウト。

 意味不明!

 何のこと!?


「グルルルルッ」


 これが精一杯の返事。


 私、ずっとこのまま?


「イメージなんだが、そうだな、獣化は大地を踏締める感覚だ」


 あ!

 分かるかも!

 踏締める感覚!


「人バージョンになる場合は、その踏締めている大地からの解放され、意識が上に上がっていく感じだ」


 そういえば、ニトお父さん、背骨を見ていたな。


 田崎さんも背骨の使い方について、お話ししていたし。


 尾骶骨から、意識して、その意識が頭まで昇ってくるイメージ!


「!」


「できたな」


「あ、人バージョンになった!」


「今度は逆、上昇期だから魔力もあるし、できるはず」


「え?」


「もともと獣人族は魔力が少なく、肉弾戦中心だが、魔力の扱いは上手いんだ」


 逆ね、えーと、重く沈み、大地を踏締める感じ。


 すっ、と身体が縮み、ポメになる私。


「アンアン!」


「うまいもんだ!アイとか大変だったのにな」


「アンアン」


「ただ、これは上昇期だけ、だからな、月からの贈り物だ。下降期に無理すると戻れなくなったりするから、注意するように、いいな」


 え?固定しちゃうの!?


「そうだ、ロックして、外れなくなる。解除にはレイモンかそれ以上の呪術師に頼むしかない」


 注意しよう。

 変なフラグ、立てないようにしなければ。


 よし、変態は覚えた!


 ……なんか抵抗あるな。

 やり直し。

 よし、モードチェンジは覚えた!

 まず、人モードにまずチェンジして。


「シンお姉ちゃん、あの……さ、に、匂い、体臭はどうするの?あと体毛?」


「体臭か、気になるよなぁ」


 こくこく。


「満月期になると私達は、新陳代謝が凄くてな、これは意思の意識をずらすといい」


 はい?


 次もアウト?

 意味不明!

 何のこと!?


「グルルルルッ」


 これが精一杯の返事。


「これは身体に錯覚を起させるんだ。意思は満月期を知っているけど、意識を人バージョンに持ってくる。これが一つ」


 無理、理解の外。


「それ、すぐにできない気がする。訓練が必要!もっと簡単なのない?時期満月だよ!シンお姉ちゃん、間に合わないよ!」


「じゃ、魔力で包む、はどうだ?」


 お、これはできそう!


「満月期は魔力が上がる。これを使って身体を包む。体臭は、ほぼカットされる」


 それいい!


「ただ、魔力を解いたら大変なことになる」


 う、なんか分かるかも。


「魔力を解くなら、風呂場がいいかな」


 それくらい匂い(臭いとは考えない)が籠もるのね、うう、獣人族の悩みの一つか?


「あと、魔力で包んでいることは呪術師には分かるかもしれん」


 うわぁ、それイヤだなぁ。


 でも、これが一番使えるかな?あとは……。


「体毛の処理は……まあ、明季は必要ないだろう?*男子禁制*だし、それに*男子禁制*が*男子禁制*だろ?」


 確かにそうだけど……。

 シンお姉ちゃん、なぜか私、泣きそうだよ!


「じゃ、大きくなったら教えてね?」


「ああ、ちゃんと教えてやるよ。あとお風呂の時、ランお母さんやミミに聞いてみるといい。ミミは結構おしゃれで、ムダ毛とか気にしているしな」


 そ、そのうち、聞いてみるとしよう。


 よし、これからが本題中の本題!


「シンお姉ちゃん!」


「お!?なんだ?」


「入学する!手続きに行きたい!やり方教えて!」


「お?よしっ!わかった!行こうか!」


 え?一緒に行くの?


 シンお姉ちゃんは一人で行ったんだよね?

 私、保護者同伴!?


 わ、私だって!


 わ……わ……。


 わた、わた……む、無理かな?


 ご一緒、お願いします。

次回投稿は 2023/04/03 夜になると思います。

サブタイトルは 入学手続き2 です。

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