【第55話】 王都を歩く3
こんばんは。
本日、PVが突然増えましたが?これは?
嬉しくなって、テンションが上がり、一話分できてしまいました。
なので投稿します。
あ、見えてきた!
こうしてみると大きいなぁ、一部5階建て?
西洋のお城に近いかな?レンガとあれは自然石かな?
要塞って感じだ。
灯りが?
え?騒がしい!?
かなりの人数、いるぞ!?
運動場にも、建物にも!?
も、もしかして24時間学校!?コンビニ?ファミレス?
前前世の記憶で考えたていたら駄目だ。
夜、活動する妖精や、陽の光に弱い妖精だって、いるかもしれない!
よく見ると、運動場で走っているのはケンタウロスと……スケルトン!?
あの、半透明な人物達はゴーストか?
空には?あれコウモリだ!大量に飛び回っている!?
昼間とは雰囲気が全然違う!
これに獣人族の私が加われば……よ、妖怪学校!?い、いやモンスター学校か?
校門で呆然としていると、上から人が降ってきた。
ゆっくりとフワフワと。
悪意も敵意も感じない。
黒い服、大きな帽子、手には杖?
見るからに魔法使いだけど?
あ?スカート?
み、見ないように、覗かないようにしなければ。
「気を遣わせるな、だがこれはキュロットじゃ、見えそうで見えぬ」
え?そうなの?
と、上を向くと、リュートお母さんの新作がチラリと見えた。
ピンクの水玉。
「ん?見えたか?」
い、いえ、何でもありませんっ!
で、誰?この人?
ふわりっ、と羽毛のように優雅に降り立った女性。
女性?ん?女の子?
いや、私の感覚で、小学五年生くらいだぞこの子!
第一印象、ちっちゃい。
第二印象、この子、とんでもない美少女だっ!
髪も目もキラキラ!くび長っ!ほそっ!肌つるつる?きめ細かさが、ここからでも分かる!そしてとんでもない霊匂!
梅の花の香みたいな匂いがする!
実際、現実には匂わないのだが、そう感じるのだ。
逆の例では、ガモサンモや虫宿師達だ。
彼らは、酷い臭いがした。いや、感じた、と言うべきか?
レイランお姉ちゃんに言わせると、魂と意思が負の思考に傾きすぎて、腐ったような感じになると。
すると、それが肉体である魄に影響し、腐ったような臭いになるそうだ。
どんなに香水をふりかけても、意思そのものが腐っているから、この臭いは現実の臭いではないから、消えないし、誤魔化せないらしい。
目の前の超美少女はその真逆。
この人、エルフみたいだけど、一体?
え?
まじまじとお顔を拝見する。
「なんだ?どうした?わんわん?」
見たことがある!
この人、知っているっ!
知っているぞ!この容姿、このお顔!
この人!
おばばさまだあああっ!
超空間で会った、おばばさま、その人ではないか!
逢えた!おばばさま!
ゴブリン達の相談役!
皆のおばあちゃん!
「アンアン!」
すっ、と抱っこされる私。
お、お、おばばさま!服が汚れますよ!
私、裸足だし!
「会長~どうかしましたか?」
のっそりと現れたのは、2m以上のタフガイ、オーク2名である。
でかっ!
私が小さい分、更に大きく見える!
「ほれ!可愛いじゃろう!」
「お?これは可愛い訪問者ですね?ポメラニアン、珍しい犬ですよ」
ん?詳しいな、このオーク。犬好きか?
もう一人のオークと目が合う。
この雰囲気?
オークに知り合いはいないけど?
親近感を感じるぞ?
「ほう、これはポメラニアンと言うのか?詳しいな、ナイダイ」
「ヤベン、お前、猫好きだっけ?」
え?
ええ?
こ、この二人は、生まれ変わっても、おばばさまの横に立つの?
最早、この3人でワンセット?
(我々は、忠のヤベン、義のナイダイと呼んでいる)
!
秘のゴブリン!
「ヤベン、ナイダイ、今、秘のゴブリンの気配がしたが?」
「いえ?」
「気のせいでは?」
「この子犬、ただ者ではないようじゃな、少し連れて歩くぞ。二人は校内の警備を頼む」
「はい、会長」
「わかった」
会長に抱っこされたまま、校舎を目指す私。
会長って?なに会長?学校で言えば生徒会長?それとも元校長先生で、今会長職とか?
「あまり、校庭を見るなよ」
ん?
何でかな?
「ケンタウロスはいいが、スケルトンやゴーストは見続けると、憑依、取り憑かれ死の世界に連れて行かれるぞ」
ええええっ!?
なにそれ!?お、お祓いとかしないの!?
リ、リアル学校での怪談!?
いや怪談ではなく実談?実話ではないか!
「夜明け前が、一番闇が濃い、だからこうして、生徒会が見回りをしているのじゃ」
こ、怖くないのかしら?本物の幽霊だよ?
「ん?怖いのか?わんわん?あれは凶霊ではない。行き場のない霊だ。商工会のやつらは、彼奴らを利用して呪符を校庭に埋め、ゾンビ達を召喚した。許せん所業じゃ。あの霊達はここで、学生達の生活を見て、少しずつ自らを浄化している。その機会を奪い、強制的に浄化するのは反対なのじゃ。ま、気にするな」
気にします!
うう、取り憑かれたりするのでしょう?こえーです。
これが、この学校の日常!?
ここで勉強するの!?できるの!?
「会長!」
あ、この声!
「会長、お戻りになっていたのですね?」
「美観、玲門、お前達二人がいながら、商工会に後れを取るとは何事じゃ!」
「す、すみませんっ!」
「こめん、会長」
「南の分校建設はうまくいきそうじゃ、後で資料を渡す。よく読んでおくように!」
「「はい」」
せ、生徒が学校まで作るの!?
なんで?
「どうしたのじゃ?」
「いえ、その、会長の犬なんですか?」
「いや、違うぞ、校門前で拾った」
「アンアン!」
「おいで、クッキー」
ぴょん、と。玲門さんの腕の中。
「フンフン」
いい匂いである。
「この子、知り合いなんです!」
「お、おい、こっちにこいよペロ!」
え?どうしよう?
また、泣かれると厄介だな。
軽く尻尾を振ってみせる。
「へへっ」
あ、美観さん、笑った
(美観と玲門はこの犬が何かの眷属か、化身ということに気づいておらぬな。教えるのは簡単じゃが、こいつらの勉強のために、すこし黙っておくかのう)
あ、会長も笑った。
次回投稿は 2023/03/29 夕刻の予定です。
サブタイトルは 王都を歩く4 です。




