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The Lily 前世の記憶は邪魔である  作者: MAYAKO
三章

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258/406

【第48話】 学校どんなとこ?

本日お昼の投稿です。

「家族か、それはすまん。夜間外出禁止は解けたが、まだ商工会の残党がいるかもしれん、早めに帰りなさい」


「わ、分かった。そうする!ピア、見回りご苦労さま!」


「見習い、ジェイ、ジュナサン!」


「はい」

「はい?」


「孤児院まで送ってこい、その後は詰め所で待機」


「え?ピア副団長、氷のエノンをガードですか?」


 やっぱり、あの二人だ!


 ぐりぐりぐり。


 あ、ジュナサン頭ぐりぐりされている。


「いででででででっ!ギブ、ギブ!ギブですぅ!副団!」


「あ・な・た・は、日の暮れた夜道を、一人で返せというのですか!?子犬を抱きしめた女の子を!そこに強さは関係ありません!そ・ん・な・ことだから、モニが振り向かないのよ!」


「を、おう、おいっ!ジェイ!笑ってないで助けろよ!」

「なぜ?教育的指導タイムだろ?ご褒美じゃね?」


(くっ、副団長のぐりぐりだとぉ!ぐりぐりだぞ!)

(あ、あの新人見習い、ゆ、許せん!なんというご褒美をっ!)

(俺達は、今更ミスはできない、が、あいつ、副団長、自らのお仕置きだと!?)


 ……一部、変な思考が聞こえてきたけど、無視するとしよう。


「モ、モニは関係ないでしょう!ふ、副団長ぉ!」

「口答えするかぁ!そこは、素直に『はい』でしょうが!」


 ぐりぐり×5セット。


「おがっっぎぎぎぎっくえええっ!」


(((あいつ許せん!副団長を独占しおって!)))


 こ、ここの騎士団、大丈夫か?

 いろんな意味で、怖いんですけど。


「副団長、先に行きます。エノンさん、行きましょう」


「うん、ありがとう」


 ん?

 ジェイくん?

 お顔、赤い?


 てくてく。


 無言である。

 ジェイくん?何かお喋りしないの?孤児院、着いちゃうよ?


「ジェイ、学校ってどんなとこ?」

「え?」

「うち、学校、興味あるんよ」

「え、あ、学校は……戦いの場所です」


 え?

 戦いとは?


「バトルするのか!?」

「い、いや、えーっとそうじゃなくて、いろんな意味で、広い意味で、です」

「?」


 それから、関を切ったように、流れる水のように話し始めた。

 色々な種族、年齢、文化、が交差しているところ。

 それぞれを理解し、学ぶところ、飛び級も、退学も、落第も、なんでもあり、の戦いの場所だそうだ。


「明季くんのために、聞いているのですか?」


 え?


「うん、学校に入学するか、どうか、迷っているから」


 え?


「学校は、色々なことが学べる。入学すべきだ」


 ジェイくん?


「行きたくても、いけない奴もいる。学校でいい成績や、姐さんやドロトンみたいに実績を残せば学費免除どころか、開発、研究援助もしてもらえる。ティーみたいに本格的な商売も認められている」


「ニトも?」


「ああ、ニトもだ。見習いどころか、立派な薬師だ。実はあいつ、戦っても凄い。知っていましたエノンさん」

「ニトは薬草採取、依頼の度に、その護衛に剣や弓を教わっていた」

「え?ニトが?」

「彼は、努力の人なんよ」


 あ、孤児院見えてきた。


「明季くんは、あれだけの身体能力に、歌も歌って、クリスタルを消したとも聞いた、凄い才能だ。うらやましいよ。彼女は世界を広げるべきだ」


 ジェイくん、じつは熱い?別に、学校行かなくても、世界は広がるよ。


 でも、エノン、嬉しそう?


「明季くんが話題になると嬉しそうですね」


 え?


「うふふっ、ま、それはね。うちの大事な家族だし、誉められると嬉しい」

「身内かぁ」


 お?ジェイくん、溜息?


「ジェイの兄貴さんは確か?」


「そう、騎士団『闘』の団長。身内にとんでもないヤツがいると困るよ。いつも兄貴と比べられて」


「闘の団長は、戦場で勇者や魔王の眷属達がスカウトするくらい強い。うちも何度か一緒に戦ったけど、団長は人族よりもうちら、獣人族に近いよ。いや、うちら以上だね、あの強さは」


 え?そんなとんでもない人物がいるの!?

 エノンが認める、獣人族以上の人族!?


「そんな、兄貴と比べられてもねぇ、溜息しかでねーよ!だって、英雄の称号持ちだぜ?」


「でもピアはそんなことしないよ、比べるとか?うち、知っているよ、ピアはいいヤツ」


「……」


「ん?なに?ジェイ?」


「エ、エノンさんも、いいヤツだよね」


「え?うちも!?うち、いいヤツ?じゃ、ジェイもいいヤツだよね、うふふっ」


 ……なんだ?なにかモヤモヤする。


 私は何を見せられて、聞かされているのだ?


 これは嫉妬か!?


 ジェイくんと目が合う。

 心なしか、ジェイくん、紅葉している?

 あ、目、逸らした!


 も、もしかして、ジェイくん、エノンに懸想しているのかっ!?


 しているんだなっ!?


 グルルルルッ!


「ん?どうしたの、ラッキー?ジェイはいいヤツだよ?」

「え?俺、何かしたか?ラッキー?仲良くしようぜ?」


(お前もエノンさんのこと好きなのか?残念だったな、エノンさんには明季くんっていう、強くてかっけー婚約者がいるんだぜ。ああ、俺も強くなりてぇ)


 エノンを狙っている、というよりも、憧れている?


 ん?違和感!

 誰か、いる!


 誰だ!?


「誰?」


 エノンが立ち止まる。


 すっ、と腰の剣に手を掛け、エノンの前にでるジェイくん。

 ……ちょっと格好いいぞ。


 もちろん、その剣は魔力を帯びた純鉄の剣。


「私だ氷のエノン、抜くなよジェイ。その剣は切れすぎる」


 この声、聞いたことがある。

 誰だっけ?エノンの知り合い?ジェイくんも?

 3人共通の知り合い?いたっけ?


 闇の中から現れたのは、長身の騎士三名。

 ピアさんと同系統の鎧を纏っている。


「久しぶりだな、ジェイ」

「あ、兄貴!」


 !!!!!!!!!!!


 そのお顔を見て、私は呼吸を止めた。


 なんで、この人が、ここにいるのだ?


 この世界に!?どういうことだ!?


 いや、あり得るか?私がいるし。


 田崎さん!

 田崎さんだあああああっ!


「センバ、うちに何かご用?」


 センバ?イチバじゃなくて?

 でも、この容姿は!

次回投稿は 2023/03/24 お昼くらいです。

サブタイトルは 話が聞きたい です。


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