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The Lily 前世の記憶は邪魔である  作者: MAYAKO
三章

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234/406

【第24話】 対ドラゴン

おはようございます。

朝刊です。

 瞬時に反応したのは北のゴブリン達だ。

 ダラン君を摑み、引き下がる。


 割れた魔石からは黒い渦が柱となって、巻き上がる。


 女の人は渦に飲み込まれ消えていく。

 あの黒い渦は欲望の渦だ!

 誰の仕業だ!

 ダークエルフ、またお前か?

 お前の身勝手な歪んだ欲望に、彼女は飲まれたのか?


 現れたのは、20m程あろうか、黒い翼のあるドラゴン。


「騎士団、抜……!」


 ドラゴンの首から角に掛けて、光が走る。


「ブレスだ!」


 3人の騎士が、それぞれの魔石を握りつぶす。


「さがれっ!学生!」


 砕けた魔石は広がり、盾のような形になった。

 オレンジ色のブレスは粒子状の魔石に阻まれ、届かない。


「盾はあと一回だ!学生共!森へ避難しろ!」


「重、鋭、光、刺、至!」


 キンッ!


「え?弾かれた!?」


「ア・ダウ先生!ドラドンの障壁だ!弓も、剣も弾かれる!」


 私は向おうとするが、コロ叔父さんに止められる。


「避難誘導にまわれ、ドラゴンは一定以上の攻撃しかダメージを与えられない」


「あの壁以上の攻撃でないと駄目?」


「そうだ」


 先生や学生の攻撃、騎士団の攻撃、全く受け付けない。


 ギャウウウウウッ!


 え?ドラゴンの悲鳴?


 北のゴブリン達の攻撃が通ったようだ。

 抜きは有効か?抜きの一撃を入れては遠のく、北のゴブリン達。


 あ、ジェイくん?


 ドラゴンの足下に走り寄り、斬りかかる。


 サクッ!


「斬れたぞ!うわっ!」


 純鉄の魔法剣は有効みたいだが、相手がデカすぎる。

 長い尻尾がくるり、と襲ってくる。


 ギリギリで、救出に来たペガサスの脚に摑まるジェイくん。


「むちゃするな!学生!」


「すみません、いけると思ったのですが」


 バキンッ!


 あ、鱗が飛び散った?


 背中に人影が見える!


 両腕を鈍く光らせた、ミミお姉ちゃんとミンお兄ちゃん。


 渾身の力で鱗を打ち抜いている!


 あれ?よく見ると、この黒いドラゴン、傷だらけだ。


 いたるところに矢、斧、槍が刺さっている。


 左右2本の角、1本は折れているし、私と同じ隻眼だ。


 翼もボロボロで、飛べそうにない。


 何があった?


 余程悪いことをしたドラゴンか?


 それとも?


「考えるな、明季!封印の解かれたドラゴンが襲ってくる、それだけだ!」


 善戦しているように見えたが、黒いドラゴンは異様に強かった。


 次々に腕と長い尻尾で、たたき落とされるペガサス。

 そして、振り落とされるミミお姉ちゃんとミンお兄ちゃん!


 この黒いドラゴン、反応が速い!

 この大きさで、この動き?


「速く森へ!」


「明季、お前も急げ!その脚と身体では……!」


 首から角に掛けて、また光りだしたぁ!

 落ちたペガサスを狙っている!?


 !


「行くな!明季!」


「ドロトン君が倒れているっ!」


 脚の痛み無視し、駆け寄ろうとするが、うまく走れない!

 どうした獣人!ああ、腹立たしいっ!

 所詮、魔力頼みかっ!くそっ!


 間に合わない!?


「ぴぎいいいいいっ」


 どおおおおんっ!


 え?


 大きく体勢を崩す黒いドラゴン。


 ちびワームが体当たりをしたのだ!


 大きく外れるブレス。


 え?何で?


 いや、考えるのは後だ!


 バランスを崩したドラゴンに更にぶつかり、距離を空けるちびワーム。


 が、攻撃の決め手がなく、ドラゴンの爪で深手を負う。


 黒いドラゴンはその太い尻尾で、ちびワームを殴り飛ばす。


「ぴぎいいいいいっ」


 大きく飛ばされ、地面に転がるちびワーム。


 その時、念話が響いた。


(そこを動くな、全員動くな、そのまま動くな)


 え?


 ドオオオンと轟音が4回響いた。


 プラズマ粒子砲!?


 3発命中する。


 両翼が吹飛び、突き出した左腕が吹っ飛ぶ!

 着弾の衝撃で、大地に倒れる黒いドラゴン。


 後ろを見ると、長さんがいた。


「呼ばれてきたぞ、王都に来たぞ、やって来たぞ、はるばる来たぞ」


 長さんの足下?


 ン・キングと数人のドワーフ、それに……リラちゃん?アイお姉ちゃん!?


「ン・キング、満月過ぎたし、私、使えないよ?まさかドラゴンと戦っているなんて!」


 あ、リラちゃん抱っこしている!


「ン・キング、取敢えず避難しよう?長さん、無理するなよ、ここは東の砦ではないし、接近戦、苦手だろ?」


「ウッス」


「少しでいい、皆が避難する時間を作ってくれ」


 ち、長さん?来てくれたのは嬉しいけど、頼もしいけど、マズイよ!

 長さんは長距離支援型だ、接近戦仕様ではない、無理だ。


 接近戦仕様のスーパーゴーレムでないと、あの黒いドラゴンとはまともに戦えない!


「今のうちに、みんな避難だ!ゴーレムが時間をかせぐ!少しでも遠くへ!」


「お、おい、なんだあれは!」

「おい、出禁のン・キングだぞ!」

「説明は後!生き延びたら話してやる!」


「ぴぎ、ぴぎ」


 ちびワームを転がすように避難させるティーくんとドロトン君。


「明季くん、あれがスーパーゴーレム?」


「そう、スーパーゴーレム、長さん」


「大砲とあの体型、接近戦は苦手みたい」


「議論はあと、生き延びたらン・キングと長さんを紹介してあげる」


「分かった、約束だよ。さあチビ、こっちだ、向こうに川がある、そこに逃げ込むんだ」


「ドロトン、ちびは任せたぞ、おれはニトの代わりに怪我人の治療にまわる。明季くん手伝える?」


 長さんに接近する黒いドラゴン。

 ン・キング達が避難すると、長さんは戦い始めた。

次回配達は 2023/03/08 朝7時頃の予定です。

サブタイトルは 怒りの世界 です。

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