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The Lily 前世の記憶は邪魔である  作者: MAYAKO
三章

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225/406

【第15話】 時間が無い

夕刊です。

 巨大なワームである。


 大きさは25mプールの3倍以上、75m以上はありそうだ。


 一言で言えば蜂の子?

 特徴は口の周りの長い2本の触手か?


 他、詳細は駄目です。

 だって気持ち悪いんですもの。


 ごめんなさい、後はもう無理です(作者注*同左)。


 なんでこんなワームが?


(チッ、死ぬ間際に呼んだか?厄介な!こいつ、鮮血の切り札だ!)


 舌打ちするコロ叔父さん。


 得意の風魔法で攻撃するが、如何せん、相手が大きすぎる。


 あ、早速学生さんが触手に捕まった!

 コロ叔父さんと数名の学生さんが、火と風の魔法で救出する。


 そもそも私達獣人族は、格闘色が強い。拳での攻撃が得意なんだ。

 これだけの大きさ、質量的に私達の攻撃、通用するの?


 振動剣、抜き、ならば、ダメージを与えられる、かな?


 ローローとネーネーは、巨大生物にも抜きは有効と言っていたけど?

 田崎さんの武道って??


 じわじわと重くなる、私の手脚、先の戦いで、OVERKILLの連発が響いてきたか?


「速、包、風、導、至!」


「ア・ダウ先生っ!スパイス足りないっよ!」


「無いよりましですっ!」


 森へ退避しながらの攻撃。


 この二人、いつも頑張っている。感心するというか、感動する?


 森に逃げ込めば、あの図体、動きが鈍るか?


 魔木に比べれば小さく見えるけど、今の私には手に余る。

 逃げるが得策かな?逃げ切れるかな?


(明季!今から剣をあいつの頭に刺す!魔法で雷、落とせるか?)


 そう言って、もうミミお姉ちゃんはワームの背中を駆上っている。


(お、お姉ちゃん!む、無理だよ!魔力、残っていない!ここは逃げよう!?)


(逃げるか?魔力無しか、まあ先の戦いで、頑張ってたし。ならば、明季、救助に回れ!)


 ミミお姉ちゃんから指示が飛ぶ。


(分かった)


 あ、振動剣!


 豪快に切り裂くミミお姉ちゃん。

 もの凄い悲鳴を上げるワーム。


 ひ~っ!


 体液が飛び散っているぅ!


 虫は苦手だよぉ!


「明季くん、虫、苦手?」


 こくこく。


「うち、割と平気だよ」


 いや、あれは駄目だろう!


(おい!学生!私に構わず、魔法攻撃!ア・ダウ!)


 次々に放たれる魔法。


 風、火、岩、氷。


 スパイスが効いてきたのか、今の攻撃が有効だったのか、動きが散漫になってきた。


 それでも決め手に欠く。


 相手が悪すぎる!魔力の回復薬とかないのかしら?多少不味くても、私、飲みますよ?


 身体が重い、ペース配分をミスったかな?

 目の前の敵を全力で倒すのは、当然だけど、二戦目、連戦が保たない。

 うう、考察はあとだ、とにかく負傷者を森まで運ぼう!


 獣人族の怪力で、次々に負傷者を森まで運ぶ。


「ミンお兄ちゃん!」


 ぽいっ、と。


「うわあああっ」


「ほい、キャッチ」


 間に合わないと判断したら、ミンお兄ちゃんに投げ渡す。

 暴力的だが、ワームの動きは、思った以上に速いのだ。


 あと2人!急がないと!


 揺れる大地、走りづらい!


 ん?あいつら5人?


 大きめの魔石を持っていた生徒?

 あんなところで何している?早く逃げないと!


 わっ、揺れが激しくなっている?


 これって??


(ホッシーだっ!聞け!後二匹、こっちに向っている!各班、各自の判断で逃げろっ!)


 !


 あ、私の魔力感知にも反応した!


 更にデカいのが来る!?

 今いるこいつ、子供か?そう思わせるくらい、大きなワームが向ってきている!


 ホントに!鮮血の人達、いったい、こんなデカいワーム、どうやって飼育していたの?餌代とかトイレとか大変でしょうに!


 つい、ペット感覚で考えてしまうけど、これ、まさに鮮血の最終兵器だ!


「リュートお母さん!森へ!ここはいいから速く!」


「でも、あの2班の5人と負傷者が!」


「私とミンお兄ちゃんで何とかする!エノン!お願い!」


「分かった!」


「いい?エノン、森へ入ったらリュートさんと負傷者をお願い、皆を守ってね。私も、直ぐに後を追うから!」

 

 そう、エノンが心配なのだ。


 速く森へ避難して欲しい。


 とにかくエノンが気になってしょうがないっ!

 指示を的確に出しとかないと、戻ってきそうなのだ!


 傷だらけのワームは、大地に潜り始めたが、途中で動かなくなった。

 

 負傷者の森送りは終りは、どうにか終り、私達は5人に向って走り出す。


「今のうちだ!森の奥へ走れ!いいか、指示があるまで、西回りで王都を目指せ!」


 ミミお姉ちゃんが叫ぶ。


(コロ叔父さん、シン姉、ミン、まだいけるか?)


(フーララだ、王都から北のゴブリン達が到着した。二班に分け、学生の護衛とワームの攻撃班に分けた)


(何名だ?)


(一班10名だ、攻撃班は戦闘を始めた!周辺の村からも北のゴブリン達が来る!)


 後方で別の巨大ワームが、一匹、のたうっている。

 北のゴブリン達の猛攻だ。


 抜きを連発して内部組織を破壊しているようだ。


(このワーム達は鮮血の最終手段だ。彼奴らは、まさか明季、お前に瞬殺されるとは思ってもみなかっただろうな)


(コロ叔父さん?)


(あの5人、彼奴らにワームが惹かれているようだが、そう見えないか?)


(あの、少し大きめの魔石?)


(フェロモンはその種族にしか反応しない、俺達獣人族は人族系統のフェロモンは判断できるが、昆虫類はスルー、感じ取れない)


(あの魔石に何かあると?)


(ミン、明季、あの5人、救助するときは慎重に)


(なぜ?コロ叔父さん?)


(彼奴ら王都で有名な、商工会の幹部の子供、関係者達だ)


(ワームが来る、時間が無い、急ぐぞ、明季!)

次回配達は 2023/03/01 朝7時頃の予定です。

サブタイトルは 利益が全て です。

朝刊は毎朝を予定していますが、夕刊は不定期です。

号外が出せるとしたら深夜12:00になると思います。

三月もよろしくお願い致します。

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