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The Lily 前世の記憶は邪魔である  作者: MAYAKO
二章

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200/406

【第91話】 一撃2

おはようございます。

朝刊です。

 突然の衝撃で、ボーリングのピンみたいに転がるゴブリン、獣人、その他、砦の住人達。

 大地が跳びはね、東の砦の崩壊が更に進む。


 あ、砦、ヤバいかも!


 その衝撃は凄まじく、ついに砦は瓦礫と化した。


 エエエエエ、エノン!シンお姉ちゃんっ!

 振り向くと、シンお姉ちゃんは苦笑いと共に、手を振っていた。

 エノンは両手両脚をシンお姉ちゃんに絡めて、しがみついている。


 大丈夫……だった?

 

 ちゅどーん。


 わっ!何の音!?

 

着弾。


 見事に命中。

 爆煙で見えなくなる白いドーム。


 どうだ?突破できたかな?穴開いたかな?


 味方の砦は崩壊、敵無傷、だったらどうしよう?元帥さん、一体で大丈夫とは言っていたけど?


 何も見えないなぁ。

 どうなったのかしら?

 スーパーゴーレムの目で確認してみる。えーとズーム、ズーム。


 見えない、そう考えると、雨の日の車のワイパーみたいに、スーッと煙が除去された。


 わっ、視覚から煙が除去された。

 凄い!特殊なフィルターかしら?


 それでもそこには、何も見えなかった。

 あれ?見えないなぁ?

 ん?見えない?

 見つからない?


 ない!?


 何もない!?


 一撃?


 一撃!?


 一撃で白いドームは消えた。


 私は思った。

 このスーパーゴーレムだったら、砲撃より、ぶん殴っただけでも破壊できたのでは?


 驚き騒ぐ、北のゴブリン達。


 作戦とは?


 出番はあるのか?と念話をよこす季羅お父さん。


(季羅お父さん!更に奥に白いドームが3つある!)

(3つ!?同じ規模か?)

(同じ、そこから魔獣や魔昆虫が4000匹以上出て、こっちに向っている!)

(!)

(北と南に別れて、挟み撃ちにするつもりだよ!)

(2000、2000か、数が多いな。まず、南の森林地帯が俺達に有利だ、南から討つ!南が終わったら北、その次は白いドームだ、ドームは任せたぞ)


(まず南だね、分かった!季羅お父さん!フォローするね!)


 数が多い!どうする?


《まず、南ッすね?》


 え?


 ドゴオオオオオオオン。


《次が北で》


 ドゴオオオオオオオン。


《そして白のドームッすね》


 ドゴオオオオオオオン。


《プラズマ粒子砲一番、二番、三番、装填完了っす》


 ドゴオオオオオオオン。

 ドゴオオオオオオオン。

 ドゴオオオオオオオン。


《敵、白のドーム消失、残存魔獣、正面32匹、北68匹、南125匹、以上っす》


(……)

《……》


 誉めて欲しいのかな?


(よ、よくやった!えーと長距離支援型だから、ちょーさん。長さんでいいかな?助かったよ、とても。ありがとうね長さん)


 そう言うと、嬉しい波動が流れ込んできた。喜んでいる!?


 長さんは満足そうに右手で拳を作り、それを振り上げると、足下に現れた魔法陣の中に、消えていった。


 さて、いったい、何が起こった?と思わせるくらいの出力。


 あれが、あと147体もあるの?


 世界征服、できるんじゃね?


 白のドーム攻略戦は、1日で、いや、半日で、違うな、日の出と共に、北のゴブリンの圧勝で終わった。

 私、一回も、撃てぇーとか、薙払えぇーとか言っていないのに。

次回配達は 2023/02/15 17時の予定です。

サブタイトルは そして成人の儀式が終わる です。

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