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The Lily 前世の記憶は邪魔である  作者: MAYAKO
二章

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169/406

【第60話】 さまよう賢者1

夕刊です。

 ふと、考える……。


(どうかしましたか?ホルダー阿騎?)


 あなたの名前は?お呼び、と言っても、なんと呼べばいいのか?


(え?わ、私の名前ですか?)


(リラちゃんはなんて呼んでいるの?)


(意思とか祖霊とか呼んでいますが?王都の者はリングとか無限とか呼んでいます)


 名前は無いの?


 さ……さまよう賢者から、いただいた名前ならあります。


 ?

 さまよう賢者?誰それ?なにそれ?いたっけ?そんな賢者?


(さまよう賢者は、数万年前からこのン・ドント大陸を彷徨い続けている魔族です)


 !

 魔族!

 や、ヤバすぎだ!菌糸算譜や勇者システムは何をしている!危険極まりない存在だろう!


(お、お待ちをホルダー阿騎さま!さまよえる賢者は危険な存在ではありません!)


 魔族だよ!?

 ホント、会ったことあるの?凄まじい存在感だよ、あれは!


(彼の者はン・ドント大陸を彷徨い、数多くの妖精達を助けています)


 え?魔族が?


(はい、医療、薬草の知識を授け、治水の技術、環境の浄化、ありとあらゆる知識で妖精族を助けています。それこそ膝をすりむいたゴブリンの子供から、死にゆく老エルフの世話、とても魔族とは思えません)


 いや、おかしいだろう?それは魔族と呼べない!

 それに、そんなお人好し、不届き者が利用したりしないか?

 あ、魔族を利用するのは人族くらいか?


(さまよう賢者は、悪意のある者の前には現れません。苦しんでいる者の前に、のみ現れます)


 何かを要求するのか?


(はい)


 やっぱり!彼奴らがボランティアするはずがない!


(返事を要求します)


 へ?返事?はい?


(はい、助かったか?と必ず聞きます。そこで感謝の意を述べると、非常に喜んで消えていきます)


 なにそれ?それだけ?


(意識を持ち始めた私は、このような存在なので誰にも相談できませんでした。孤独です。自身の存在に苦しんでいると、さまよう賢者、魔族チクリさまが現れました)


 !!!!!!!!!


 はあああああっ!?

 あ、あいつ!

 あいつが!?

 賢者!?確かに知識は凄いけど?あの諸悪の根源が賢者!?

 妖精を助けている?え、待って?あの時代は何年前だ?


次回配達は明日2023/02/03 朝7時の予定です。

サブタイトルは さまよう賢者2 です。

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