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【第49話】 訪問者2

おはようございます。

朝刊です。

 私は膝を折り、小さなゴブリンと目線を合わせた。


「お腹すいた?トビトカゲ、食べる?美味しいわよ!」

「ゴブ!とび!?たべるゴブッ!」


 あっさりと私の手を握り、歩き出す小ゴブリン。


 ちっちゃい手、女の子ゴブリンだ。

 ちょっと冷たい?

 もう辺りは暗い、子供妖精は帰る時間だよ?


「寒くない?」


 私は聞いてみる。

 獣人族は寒さを気にしない。ついつい思いやりが欠けてしまう。


「ゴブ?寒くないよ?おてて暖かいゴブ」


 この感触、感動で何かが爆発しそうだ。

 ゴブリンの手、小さな女の子の手。遙か過去の記憶。


「ゴ、ゴブ!待つゴブ!」


 虚を突かれた大きなゴブリンは、あわてて体勢を崩した。


「あなたも一緒に食べましょう?お名前は?」

「……」

「ゴブ、あたしはリラ、おにやんはフーララ、ゴブ」

「ではリラ、フーララ、どうぞ、こちらへ」


 驚いて見ている獣人族メンバー。


 リラと名乗った女の子のゴブリンは、じっと私を見た。

 私がニッコリとすると、徐に両手を広げた。

 さっ、とすかさず抱っこして、歩き出す。


「きゃははははっ」


 目線が高くなって、嬉しかったのか、リラはゴキゲンで笑い出した。


「ゴ、ゴブ!!ま、待て!待つゴブ!」


 スタスタ。


「獣人族は食欲旺盛、早く行かないと無くなっちゃうよ!」


「ゴブ!ゴ、ゴブリン臭くないのかゴブゴブ!」


 え?そんなこと気にしているの?

 まてよ……どうして、そんなこと気にするのだろう?

 もしかして、この時代のゴブリンって迫害、差別されている?


2023/01/29 本日17時夕刊配達の予定です。

サブタイトルは 訪問者3 です。


MAYAKO=M

元帥さん=G


G 新聞の、日曜版っち知っとるね?

M ?

G 日曜版たい。ちょっと内容が多かったい。

M 号外を出しなさいと?

G 違う、日曜版ち。

M 用意しなさいと?

G 日曜のお茶の時間、読む新聞たい。

M 初耳です。

G 今、聞いたろうもん。

M …。

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