【第43話】 東の砦前で焼肉2
号外です。
(襲撃について話がある、皆移動しながら聞け)
(((((((はい、ランお母さん)))))))
(あ、うちも思わず、ランお母さんって言っちゃったよ!)
(構わぬ、なんならうちの息子達でよかったら、婿にやるぞ?)
(ランさん?)
コロ叔父さんが睨む。
(コロ、そう睨むな、無理強いはせぬ。まあケイン辺りがおすすめだがな)
え?エノンがお嫁さんに!?
反対!!!!!!!
だめです!
でも……エ、エノンが望むなら……幸せになれるなら……。
いや違う!ここは私がエノンを幸せにっ!
ううう、前世の記憶、とんでもなく邪魔?
私としては、メガトン級の複雑な気分なんですけど!
(いいか、よく聞け、襲撃があったら自分の身は自分で守れ)
(((((((……はい)))))))
(以上だ)
えええええっ?それだけ?ランお母さん。
(ランさん、他にもあるだろう?)
(あん?そうか?後はコロ、任せた)
ランお母さん……いや、いいんだけどね。
(襲撃があり、危険を感じたら全員で明季を逃がせ。明季はとても強く、大人に見えるが、見えるだけだ。一応毒無効で氷獣も一撃で倒すが、まだ身体の細胞が子供なのだ。ブラックダウンを起すかもしれん)
ブラックダウン?
(コロ叔父さんブラックダウンって?)
(魂魄の魄が突然、活動停止する現象だ。死ではないが、魄を使いすぎると稀に起きる現象だ。強制冬眠だな、2、3年寝てしまう現象だ。そういう意味では明季、お前はヒューやミューより弱い)
(!)
(今までは大丈夫だったが、これからも大丈夫とは限らん。金狼の力を邪魔に思うヤツもいる。身体が安定するまではなるべく戦うな、季羅からの指示だ)
無理です。
今更言われても聞けないよ。それに稀、でしょう?
(ヒュー、ミュー)
((はい、おかあさん))
(明季はあなた達の妹です、必ず守りぬきなさい)
((はい))
え?
次回投稿は明日27日7時の予定です。
サブタイトルは 東の砦前で焼肉3 です。