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【第41話】 それはちゅんちゅん3

おはようございます。

朝刊です。


「つぎわたし」


 だからミューお姉ちゃん?お散歩じゃないのよ?


「うち、苦じゃないよ?うち、嬉しいよ?」


 う、エノン、優しい!


「ずっとは駄目よ?」

 

 ランお母さんが、きっちりと釘を刺す。

 ん?アイお姉ちゃん?じっとエノンを見ているけど?


「アイお姉ちゃん?」

「う、な、な、なんだよぉ」

「出発するよ」

「お、おう」


 絶対乗る気だったわね、アイお姉ちゃん。駄目よ。


 アイお姉ちゃんのお尻、結構大きい、エノンは平気だろうけど、見た目NGだ!私の美意識に反するから駄目!

 小学校の時、蹴られて、倒されて、ヒップアタックとか言われて身体の大きな男子や女子に潰された思い出がある。

 あの時は膝を痛めて大変だったなぁ。ああ、嫌な記憶、どうすれば癒やされるのだろう?


 ん?エノンとコロ叔父さん、お話ししている?


 意識を向けると、念話が聞こえてきた。


(ゴブリン達が東の砦を目指している?)

(うん、うち、ちゃんと見てきたよ。西と南のゴブリン、全部で62名)

(多いな、武装しているのか)

(フル装備だったよ、うちの知らない紋章、掲げていた)

(朱槍はいたか?)

(いない。いないけど皆、強そうだった)

(到着時間は分かるか?)

(明日の朝には到着すると思う)

(我々と同じか……偶然か?いや、合わせているような気がする。あと異変はないか?勘でもいいぞ?変に感じた方角とか、地域とかなかったか?)


(……)


(どうした?エノン?)

(皆が怖がるかな?でも、うちの感じだけど……)

(言ってみろ、間違っていても構わん)


(東の砦が、騒がしく感じた。それに更に東の大地に異様な、禍々しい何かが集まっているみたい。あと北からも。)


(分かった、取敢えず皆には俺から話す)

(え?でも、うちの思い過ごしかも)


 念話の後、エノンは私に近づき、ペロッと手を舐める。


「エノン雀、可愛かったよ?なんで隠すの?」


「え?だってうち、雀だよ?ケインさんみたいに格好いいのがいいよ!」


「そう?」


「そうだよ!」


 そうかなぁ、格好いいより、可愛いの方が強いと思うんだけどなぁ。


 私がエノン狼と話している時、コロ叔父さんはレイランお姉ちゃんと念話をしていた。


(レイラン、聞いていただろう?エノンの話、季羅に連絡を)


(私、戦いは嫌いなんだけど……)

(俺もだよ)

次回投稿は 2023/01/26本日17時 の予定です。

サブタトルは 東の砦前で焼肉1 です。

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