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饒舌勇者と寡黙な狼  作者: 空宮 こがも
第2章 人格
3/5

饒舌勇者と寡黙な狼 〔1〕

遅くなりました

なかなか手が進まず……

夢オチ。

朝起きたらそれはただの夢でした。


そんなことは無く、いつものように朝が来た。

否、違うか。()()()朝が来た。

いつものように6時30分の目覚まし時計がなる訳でもなく、明るい朝日で起きるわけでもなかった。


爆音、

轟音、

鳴動、

地響き。


目が覚めた、では無い。叩き起こされた感じだ。



「来ないで!来ないでこないでこないでよ!」


「じゃあね、さよなら。」



この状況に適応できる人、まだ状況が理解できない人。私も全てを理解した訳では無い。


ステータスの事、レベルの事、そして魔法の事。

魔法、というか特殊能力の事も何も知らない。


何も、知らない。


タッグを作るべきなのか、1人でクリアするべきなのか。

()()()()()()()()()()()()()()


そんな事を考えていると、不意にあることに気づいた。

時計が止まっている。

ただ単に電池が外されているだけかと思ったが、新しい電池がきっちり2本入っている。


空に居る鳥が微動だにしない。

「もしかして……」


()()()()()()

()()()()()()()()


今こうしている間、テレビやニュースで報道されているかと思ったが、そうではない。

「ここは……」


()()()

()()()()


もう訳が分からない。

此処から抜け出せるのか。

「弱気だなー。自分って」

いつかきっと、いや、絶対に

ここから抜け出してみせる。


私の戦いは、まだ始まったばかりだ。


――――――――――――――――――――――――


朝、目が覚めた。窓の外には真っ赤な池。

血?否、違う。スライムのようなもの。空に浮いている(浮いている!?)人がスっと手を挙げると、赤い池が小さなカプセルとなってその人の手に戻っていく。


あれも魔法の1つだろうか。


自分の能力、饒舌。

「どんな能力なんだろうな」

魔法の名前を言えば、魔法が使える。



「……Talkative」



何も起こらない。相手が居ないと使えない魔法なのか。

完全バトル用。

実戦用と言えば聞こえはいい。

「自分の事くらい知っておきたかったんだけどなー」

ルールだとか、反則だとか、斜め読みしただけだ。

全ページ数は3ページ。

最後には

『残りのルールは自分で探そう!』

なんて、丸投げだった。


「意味わかんねーな」


考えるのをやめた。俺はそっと、教室のドアを開けた。

その先にある景色が地獄だとしても。



――――――――――――――――――――――――


死亡者数……13人

花依……Lv1

伊織……Lv1

読んでくれてありがとうございます!

まだまだですが、よろしくお願いします。

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