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逃走1
そうして、今に至る。
「そっか・・・私、陛下を」
考えると、ことのヤバさがありありと伝わって来て、私は顔面蒼白になった。
そんな時。
「いや、お前はやってねーと思うぜ?」
「誰っ?」
「お前は眠らされていた。そして目が覚めた時、既に王は死んでいた。そうだろ?」
「あなたは・・・」
目の前には、旅人の出で立ちをした男が。
それも、同じサフィラの金の毛色を持った男が立っていた。
「俺か?俺はロイ。ここで王室騎士団長を勤めるもんだよ」
「騎士団長!?貴方が?」
「ああ。そこでだ、お嬢さん。俺と逃避行に出ないか?」
「はい?」
私はあまりにもな言葉に絶句した。
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