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愛情を捨てた一匹狼の男
俺の名前は黒田。
他の奴らからには一匹狼とも呼ばれている。
それもそのはずだ。
俺は人を信用しない。
俺は人に信用されたくもない。
俺は人を愛せない。
幼い頃、俺には好きな人がいた。
俺は、思い切って、告白した。
その人は「私もあなたが大好き。」と答えてくれた。
それから、その人に愛情を注いだ。
だけど、運命は残酷だった。
彼女は俺を守って死んだ。
俺が車に轢かれそうになった時、俺を守った。
俺は、泣いた。
俺のせいで愛する彼女が死んだ。
俺のせいで。
俺は、その事故から愛情を捨てた。
もう、人を愛せない。
そんな時に彼女に会った。
同じ一匹狼の彼女に。
今回もある事故のせいで、愛情を捨てた一匹狼の男性。
次回は同じ一匹狼の二人が出会います。