魔王世界の終焉
約1万年続いた魔族世界を終わらせたのは勇者の力ではなかった。
「待っていたのだぞ!!ずっとずっと! 私を打ち倒す瞬間を! 何故、、勇者よ、お前はそんなに弱いのだ。」
魔王は怒りに震えていた。魔王は敗北を望んでいた。完膚なきまでの敗北、死の恐怖に怯え相手の足元にひれ伏し震える。 それに応えてくれる相手を待ち望んでいた。
何故か、、魔王は支配者とゆう肩の荷を下ろしたかった
魔王となっておよそ1万年、魔王は恐怖の象徴だった。
名はゼリアス
皆が恐れ慄き死の恐怖・絶望など味わったこともなくすべての戦いに圧勝してきた魔王ゼリアス。青い肌・金色の瞳に口を閉じても見える牙。外見は人間の10歳程度の幼女そのものだが一目で人間とは否なる存在だと分かる。鋭い目つきとはうらはらに柔らかそうで控えめなバストとヒップ。煌びやかなドレスにミニスカートと不釣り合いな衣裳もゼリアスが身を包めば威厳と壮麗さが際立つ。
ただし彼女に好意・下心を抱く者はいなかった。それは彼女自身による説明不要の実力・畏怖のオーラ・魔族としての性別・そして呪いといっても過言ではない程のカリスマ性
そんな魔王が人間の可能性に興味を持ちいずれ我が身を亡ぼす存在に成り得ると期待し数千年見守り続けてきた。魔王と相対できる存在が生まれるまで。
だが、現実はあまりに無常、魔王軍及び幹部四天王を撃破しようやく魔王の元に現れた勇者の実力は魔王本人に遠く及ばなかった。
人間の可能性などこの程度かと呆れ、根絶しようと手を振りかざした瞬間魔王は思い出した。
勇者と相まみえた時にパーティーの男性魔術師が放った一言
「うわぁ、えっろぉ…」
彼女は気づいた、ついに現れたのだ! ”自身と対峙できる存在” 数千年の時をかけ人間が育んできた可能性! 対外的な実力は遠く及ばなかったが、内面的な寛容性・教授性が魔王を一人の女性として見れる存在をついに誕生させたのだ!!




