第11話 竜との邂逅、そして
今回の竜の大きさは、トラックを立てたよりもちょっと大きいくらいのイメージで考えています。
第10話でも「高さが速さに変わる」と言及されている通りで、物理法則の支配領域はそれなりに大きいことから、普通に質量はパワーです。
……尤も、質量だけで全てが決まらないのが魔法(魔力)の作用しうる世界。
そこから生まれるご都合主義という名の柔軟性こそが、ファンタジーの特権でございます(`・ω・´)
「……」
ルイは、咆哮する竜を見上げながら、絶句した。
そんなルイに、ノエルはニヤニヤしながらたずねた。
「おや、ルイ君?竜を生で見るのは初めてかな?」
「当たり前でしょう……」
ルイがジト目でノエルを見た後で、言った。
「え、竜ってあんなに大きかったんですか……」
「人型の竜族の印象しかなかったなら、仕方ないね。」
背筋を伸ばしていることもあって、ルイ数人分の高さはある。
幅や奥行きもそれ相応であり、ルイは頭を抱えた。
「これ、本当に手に負えるんですか……?」
ルイの問いかけに、ノエルは肩をすくめた。
「そればかりは、息吹の一つでも受けてみないとわからないかな。」
「そんなの受けたら死にますよっ!?」
ルイが悲鳴を上げると、ノエルはケラケラと笑った。
「あはは、身体強化は大前提だけど、魔法抵抗と似たようなものだよ。」
「え?」
ルイが目を白黒させると、ノエルは言った。
「竜の息吹は術式が組まれていない魔法みたいなものだからね。――でも、全力で防御しなよ?」
「言われなくてもそうしますよ……」
ルイががっくりと肩を落とすと、ノエルは補足した。
「あと当然、あの体格だから、まともに攻撃を受け止めちゃダメだよ。」
「そんなことするわけないでしょう……」
そんなやり取りをしていると、竜が二人を視界に入れた。
そして、大きく息を吸い込んだ。
「ルイ君、僕の後ろに。それから、全力で防御ね。」
ノエルの指示を待たず、ルイは反射的にノエルの背後に隠れていた。
それから、竜の息吹が二人に向けて放たれた。
そして、燃えさかる息吹がノエルを真正面から呑みこんだ――
ルイは集中しながら、目を堅く閉じていたが……
「……あ、あれ……?痛くない?」
あるはずの苦痛がないことが不思議そうにしながら、恐る恐る目を開けた。
すると、ノエルがルイの方に顔だけを向けて苦笑した。
「あはは、竜は初手で挨拶するって話だったけど、獣になると違うみたいだね。」
「いやっ!?なんであれが直撃して平気なんですかっ!?」
悲鳴を上げるルイに、ノエルは微笑した。
「単純に、僕の力量だね。」
「そうですか……」
半眼になりながらノエルの隣に立つルイに、ノエルは言った。
「でも、これで万に一つも理性は残ってない――と見なしてよさそうだね。」
「えっ?……まさか、そのためにわざと?」
ルイが驚いた様子で言うと、ノエルは肩をすくめた。
「理性を放棄した獣なのか、手違いなのか――手違いの場合、杓子定規に討伐するのは憚られるからね。」
「それはそうかもしれませんが……」
ルイが言葉を探していると、ノエルは少しだけ真剣な表情で言った。
「さっきも言ったけど、全力で回避に努めてね。あの体躯で、受けた息吹の威力を踏まえると、ルイ君なら一発で重傷だから。」
「わ、わかりました。」
ルイが槍を手放して背負うと、ノエルは目を細めて言った。
「賢明だね。」
「――あの巨体では、ボクの槍は役に立たないでしょうから。」
ルイの言葉に、ノエルはうなずいた。
「そうだね。――それに、下手に君を庇ったりはしないよ。理由はわかるね?」
「ええ。ノエルさんが戦えなくなれば負けますから。」
ルイが淡々と言うと、ノエルは言った。
「そういうこと。君の仕事は、全力で逃げ回ること。」
「……地味ですけど、仕方ないですね……はぁ。」
ため息をつくルイ。
そして、ノエルがさらに一歩踏み出すと、対照的にルイは後ずさる。
「じゃあ、死なない程度に頑張ってね。」
ノエルは、そう言って地面を蹴った。
竜の足元に滑り込むと、大剣で横薙ぎに竜の腹部を切り裂いた。
苦痛のためか、竜が咆哮をあげる。
その一方で、ルイはとにかく竜から距離を取った。
竜の体長に対して、倍以上の距離を取りつつ、文字通りに逃げ回っていた。
そして、距離を取りながらもノエルの立ち回りを目にして、思わず声を漏らした。
「すごい……」
竜が反撃のために尻尾を振り回しても、ノエルは軽やかに跳躍してそれを避ける。
そして、返す尻尾を身を屈めながら大剣でいなして軌道を変えつつ再び躱す。
すぐに地面を蹴って、さらに間合いを詰めて、もう一太刀を加える。
――再び、竜が身じろぎしながら咆哮する。
完全に竜の懐に入りこみながら、竜の攻撃はノエルに当たっていなかった。
尻尾であろうが、脚であろうが、変わらない。
鈍重とは言えない竜の動きを、動作の緩急と、大剣捌きで完全に翻弄するノエルの姿を見て、ルイは呟いた。
「――身体強化って、あんなに繊細にできるんだ。」
注意深く見れば、竜の動作は決して単調ではなかった。
致命的な反撃を避けているのか、ノエルに噛みつくことはなかったとはいえ――
ノエルの虚を突こうとする、規則的ではない動作が度々見て取れた。
しかし、ノエルの側も切り裂くことはできても、決め手には欠いていた。
「――ボクのことは完全に、眼中になし、かぁ。」
ルイは、竜の注意がまるで向けられていないことに、微かに口元を吊りあげた。
そして、竜を見据えて両手を前に構えた。
「下級魔法が有効打になるとは思わないけど、注意くらい逸らせるよね――」
「なぜ、本作の竜のブレスは魔法抵抗と同じノリで対処できるのか?」
まあ、設定と言えばそれでおしまいなのですが。
この機に触れておくと、本作では、魔法や魔力は生体を介さない物理現象への干渉を許さないというルールを敷いています。
雑に言えば、精神領域における(精神と言うよりも魔力系)干渉により、身体的な影響が生じるとする立場です。
(2025.08.22、( )内追記しました。精神と言ってしまうと少し限定的になりそうなので、余白をくださいませm(_ _)m。あと、「精神干渉"からの心身相関の結果として"」を除きました。「心身相関」もニュアンスと食い違う表現だと感じましたので。)
なお、それだけでは「エフェクト」だけ、瞬間的に本人たちの主観になるのか、という叙述上の問題がありますし。
また、「ノエルがルイに対する壁として機能した(空間的な位置取りに意味がある)」理由も回収できませんので、もう一つ別の言い訳は用意しておりますが。
なお、ここでの「物理現象」とは「地球科学の範疇で取り扱い可能な現象」&「上記の定義より魔法による干渉対象ではない現象」として扱っておきます。
(「物理」というよりは、「現代の地球科学の射程圏」をフワッとイメージいただければ幸いです。)
なお、完全に物理現象への干渉を禁止しているわけではありません。
しかし、それは本筋ではないので、とりあえずアリバイ工作だけしておきます。
いずれにせよ、魔法原理に由る限り、今回のように抵抗できます。
しかし、逆に言えばこのルールは、純粋物理現象である場合は、物理で何とかするしかない――という制約をもたらします。
そしてこの制約は、この第11話では、実はかなりの鬼門となります。
何しろ、生体竜のブレスがエフェクト通りの純粋物理現象であれば、ルイとノエルはブレスを受けた時点で黒焦げです。
――さて、そう言うわけなので、メタ的に言えばしょーもないバッドエンド回避のために、以下、
「ちょっと竜のブレスは純粋物理現象と見なすのはきついんじゃないの?」
という言い訳が延々と語られます。
本編の余韻を大事にしたい方は、ここでそっ閉じを推奨しております。
それでは、以下、作者の言い訳の垂れ流しとなりますので、疲れた時点でブラウザバックよろしくです(`・ω・´)
竜のブレスとは、何なのか……
まずは、竜が物理現象として火を噴いたとしましょう。
・600℃超えの炎を継続的に浴びせられる
・前述の通り、純粋物理現象なので純粋物理で防ぐしかない
・少なくとも鎧では蒸し焼きになるだけ
要するに、ルイとノエルは死にます。
「拝金教の元司祭・完」――バッドエンドです。
ノリで依頼を受けたノエルはさておき、ノリに巻き込まれたルイはもう非業の死というほかありません。
従って、物語の都合も甚だしいですが、純粋な物理であってもらっては困るのです。
というわけで、結論ありきの茶番です。
とは言え、異世界転生をも真面目に考えてみる病気を作者は患っております。
そのため、地球科学で竜のブレスの説明に悩んでも不思議はありません。
もちろん、他人事ではありませんが。
というわけで、関係がありそうな情報を、作者の思いつく範囲でネットからかき集めて。
それを強引に組み合わせて考察のような何かをしてみることにしました。
多分、人生の足しにはならないので、ギャグだと思って流し読みすることを推奨します。
まず、本作においては、物質・生理構造など、特殊な記述がない限り現実世界の物理法則に準拠しています。
というのも、物理法則から大きく逸脱した世界では、無意識のうちに読み手の感覚に頼る描写がほとんど封じられてしまうからです。
結果として、その齟齬を埋めるためだけに理詰めの説明を延々と繰り広げる――という、不毛な文字数稼ぎが始まることになります。
よほどの世界構築力と、それを平易に沁み込ませる筆力がない限り、そうした道を選ぶべきではない――と考えた結果、作者は大人しく現実世界の物理法則を援用することにします。
というわけで、生体とは有機体であるところから出発します。
さて、有機体は600℃を超える火炎に耐えうる構成子、あるいは生体組織を持つことはありません。
少なくとも、作者が雑に調べた範囲では、そんな夢のような素材は発見できませんでした(最先端の研究ではあるのかもしれませんが)。
と言うことは、竜が体内で炎を生成すると、それだけで自爆芸が完成します。
であれば、炎は体外で生成されなければなりません。
しかし、体外で生成すると言っても、可燃性ガスが充満しているわけでもないのに、どうやって可燃性物質と酸素の反応(燃焼)に伴う、視覚の対象となる放熱(エネルギー放出)現象である炎を起こすのでしょうか……?
仮に、竜の吐息が可燃性ガスであって、腹の中には大量の可燃性ガスが溜まっていて、吐き出しながら歯を打ち鳴らせば、その瞬間的な温度上昇で発火することができたとしましょう。
それでもだいぶダメージを自分で食らいそうなのですが、その辺は竜のうろこは素晴らしいと言うことで何とかなるかもしれません。
とはいえ、そもそも可燃ガスをどこで作るのかという話は残ります。
メタンなど可燃ガスを生成する上で、量的に有力な候補は、牛のように植物から得られるセルロース分解型なのですが……
とは言え、この竜、岩礫の山地――要するに草食であれば生きていけない土地に棲んでおります。
つまり、草食動物(と言うか牛)のメカニズムは使えません。
一方で、人は水素とか二酸化炭素とか酢酸とかを使って合成できるらしいです。
ただ、これもあまり生成量を増やすと便秘するとかいろいろと言われています。
便秘する竜は嫌ですね。
ええ、理詰めなフリして情操判断とか最低ですが、嫌なものは嫌です。
――というよりも、竜というのは本来は、神的存在のメタファーです。
竜のブレスとは、人には抗いがたい非対称性の象徴です。
従って、竜が便秘するのは勘弁してほしい――
というのは、情操判断とは言っても、あってもいい情操だと思いたいものです。
まあ、冗談はさておき――
人の場合、火を噴き続けることができるほどのメタンガスは生成できない、という経験則はあります。
つけ加えれば、そもそも意図して合成できる類のメカニズムではないため、火を噴きたいときに都合よくメタンガスが生成されるわけではありません。
いや、いくらなんでも、竜は体内微生物すら支配しているのかと言うことになりかねません。
それはそれで、体内微生物を支配する竜という設定のファンタジーがあればいいのかもしれませんが、とりあえず本作はそうではありません。
――可燃ガス生成&火打石ファイア説、却下。
まあ、ついでに言えば、もう「字義通りの火を噴けない」時点で、息吹だけで対象を高温化して、発火させるというプロセスは踏めません。
というのも、すごい熱風を送ればいい――とは言いたくなりますが、どこでそれだけの熱容量を持った熱風を作るんだと言う話になります。
既に言及した通り、体内で作れば自殺です。
かと言って、体外で作ろうとしても、可燃ガスの援護もなければ、せいぜい頑張って火打石して、歯がボロボロになるだけです。
まあ、相手を燃やすというならば、熱を送ればいいだけなので、必ずしも接触伝達を前提にしなくても、放射による昇温という手はあります。
とは言え、この場合はもう「炎で包む」とか「燃やす」ではなく「体組織の昇温による破壊」になりますので、ブレスとはいい難い何かですが。
適当に、シュテファン=ボルツマンの法則とか言う便利な式があるので使ってみました。
・放射率0.9
・角の長さ0.2m、底面の直径0.1m
・熱源の温度は2000℃くらい(受ける側の人体の温度は無視する)
・距離10mの位置で正面から受ける前提
・高さ2mで幅1mの板を人体に見立てる
・体重は60kgとする
・人体の比熱を0.83J/g/℃とする
として、わちゃわちゃ計算すれば人体が秒あたりにもらう熱量は計算できそうです。
まあ、もちろん表面で受けた熱が瞬時に全身に分配されるわけではないので、この計算結果を単純に使えば、そんなに影響がなさそう(秒あたりの人体の昇温は大したことない)なのですが、真に受けて舐めてしまうのは危険だとは思っています。
まあ、そもそも、熱源として竜の角があるとしてそこだけが発熱すると仮定しましたが、周りの組織は大丈夫かとか、角そのものは大丈夫かとか(2000℃くらいならば地球科学でも融けないという意味で保つ素材自体はありますが)、ツッコミどころは満載です。
というわけで、まだ口から火を吐いた方がましかもしれません。
しかし、それは可燃ガスを生成できたとしても何度も吐けるものではなく、体内で火を作ったら普通に自殺にしかならないことは言及済みで、かつ、熱放射という逃げ道も自殺の道を一つ増やした結果となりそうです……
――熱放射による発火現象、却下。
さて、ところで、熱放射とはつまり電磁波による熱の輸送形態です。
とすると、電磁波を使ったやり方はないでしょうか。
炎ではありませんが、ブレス的な――いわばゴ〇ラのような、レーザービームでも吐いてしまえばどうだろうか、と。
炎ではないが、口から吐くことができるならば――
そう考えて、レーザー生成原理も、申し訳程度にググりました。
大体、この5つの問いに答える必要があるようです:
1.レーザー生成用の体内物質があるのか?
2.体内でどうやって「純粋物理的に」励起するのか?
3.誘導放出を行うのは勝手だが、体内物質は純度が高いのか?
4.レーザーを増幅する鏡面構造でもあるのか?
5.体内で育てて体内組織を破壊せずに、体外放出して指向性を持たせられるか?
一つずつ、独断と偏見ですり潰して行くことにします(`・ω・´)
1.について。
まあ、竜の中に特殊な鉱石など材料があるよ、というのはファンタジーの中ではむしろロマンです。認めましょう。
2.について。
残念ながらこれを行う方法は思いつきませんね。
天然の半導体的物質でも竜の中にあれば別でしょうが、原材料と違ってこれはもう機構の範疇なので、賛同しがたいです。
3.について。
これは、1.と同様にあってもよく、それはそれでロマンですから認めましょう。
4.について。
作者は少なくとも有機物で高精度な鏡面を形成できる事例を知らないので、知らないとしか言えませんが、基本的には鏡面は、原子の規則的整列を期待できる金属において形成されるものと考えておりますので、無知ゆえの可能性は残しますが、賛同しがたいとする立場をとることにします。
とは言え、それが食道などの中にあるとすれば、いつ、鏡面のお手入れをするのだろうかという疑問は禁じ得ませんが。
5.について。
4.とも通じますが、それが気道であれ食道であれ、すべて鏡面コーティングでもされているのだろうかと言いたくなるような話ですね。
まあ、それはそれで、一歩間違えばやはり竜の自殺になりかねないので、ブレスを吐くときは必ず一定の体勢を取ることになるでしょう。
なるほど、それはそれで、見栄えがする法則性ではあります。
要するに、生命体なのに機構を挟まなければならない2.の否定がなかなか手痛い(物語的には棄却できた方が都合はいい)です。
そして、メンテナンスの観点から言えば、4.が、それに付随して5.もかなりの物理が許さない側のご都合主義となることでしょう。
――レーザービーム説、却下。
こうなったらもう、ビームなら何でもいいので、粒子加速器でも組み込んでしまいましょう(錯乱)。
ええ、もちろん生体竜にそんなものを搭載するわけにはいきません。
論外です。
――でも、生体竜であることを諦めれば、機械竜として粒子加速器を組み込んだドラゴン型兵器を考えるのはアリかもしれません。
それはそれで、高度な機械文明との融合ファンタジーであれば、ある程度の部分は「謎の超高度技術」ということにして盛り込む――と言った物語もなくはないのだろうと思います。
――なお、「拝金教の元司祭」はそういう話ではないので知りません(`・ω・´)
とは言え、粒子加速器を組み込むとなれば――
その粒子加速器を動かすためには動力が必要です。
その動力は、何らかの電力ですから、体内に発電機構、というか小さな発電プラントを搭載することになりそうです。
しかし、謎の超技術と言っても、これを太陽光等自然エネルギー(あるいは再生可能エネルギー)で実現するのは出力と安定性を踏まえると苦しいものと考えられます。
やはり原子力とか、あるいは現在、地球人類も必死に研究中の核融合発電とか、そのあたりが有力候補ですが、有力と言いつつすでに夢になっています。
そうは言っても、その発電機構を用意すると、それらの発電原理の場合、その暴走自体を抑制する機構を必要とします。
このように、一塊で過不足なく自律・自走できる機能を付与していくならば、その機械竜とやらは、謎の超技術を前提としなければなかなか大きくなることでしょう。
少なくとも、地球人類における現代の技術水準を援用するならば、一つの街のような大きさの個体くらいにはなるのではないでしょうか。
――なんということでしょう。某〇ンハンの老〇龍が子供同然のサイズになるに違いありません。
そう考えると、空母どころの騒ぎではない、戦略兵器級の何かになりますので、もはや「古代文明の遺産」として、古代の力で適当にごまかすのがちょうどいい落としどころになりそうです。
まあ、その場合、古代文明とは知能の運用には長けていたものの、その運用に節度をもたらす知性は少し足りなかった、ということになるのでしょう。
上述の機械竜など、普通に考えて誰も得しない、人類の自殺専用爆弾みたいなものなので、知能と釣り合いの取れた知性を備えていれば、作ろうとは思わないはずですし。
そもそも本作は、冒険者ギルド周りのわちゃわちゃした小話であり、惑星規模の大事件にかかわるようなことは、構想しておりません。
たかが冒険者ギルドから、偶然にヒーローが出ることはあっても、そもそも個人の力でどうこうするべきでもない話に関わるわけがありません。
従って、ルイとノエルが、そのようなわけのわからない依頼を受けることはあり得ません。
そもそも、口は悪いところがあっても、基本的にギルドの冒険者の無駄死にを、一番嫌っているルナークが、そのような依頼を紹介するわけがありません。
というわけで、途中から何をしたいのかよくわからなくなりましたが、とりあえず、生体竜のブレスを物理現象として位置づけることは困難そうです。
もちろん、作者の知見など、ほとんどはネット検索の産物に過ぎませんから、最先端の研究成果では実は――なんてこともあるかもしれませんが。
とりあえず、これが作者の能力の限界なので、大人しく降伏します。
よって、結論。
――生体竜のブレスは、物理現象である限りほぼ自殺である(`・ω・´)
まあ、そもそも論として、竜も竜のブレスも、元をただせば神的存在であったりその作用の非対称性(人間にとって一方的であること)の象徴表現ですし。
ギリシャ神話でもプロメテウスが人間に火を与えるまでは、火は神の持ち物、つまり神の力だったわけです。
とは言え、プロメテウスが人間に火を与えてくれてしまった以上は、一度は俗に考察してみるのも悪くなかったのかもしれません。
結果的に、象徴は象徴にするしかない、少なくとも作者の能力では現代の科学に還元できないことだけを思い知ることになりました(ーー;)
まあ、いろいろと御託を並べましたが、作者の能力では生体竜のブレスを物理現象として整合させることができませんでした。
そういうわけなので、ご都合主義という名の柔軟性を最大限活用して、生体竜のブレスは魔法原理に由って立つ現象であるとします(`・ω・´)
とはいえ、あくまでも本作と作者の能力の限界の都合に過ぎません。
やがて、竜のブレスが科学的知見の積み重ねにより説明される日が来ることをお祈りします。
しかし、それ以上に竜のブレスを説明するなどという狂った研究課題が生まれないことを祈っております。
なお、今後もこのような発作を起こし続けた場合には、別の作品枠でも作って、ルナーク&リックにでもメタ発言をさせながら、対話形式で説明する――ある種の資料集でも作ってみてもいいのかもしれません。
まあ、資料集というよりは、言い訳の夢の島ですが。




