FILE-Z∞:笑う者、神となる
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『FILE-Z∞:笑う者、神となる』
(THE FINAL LAUGH)
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【銀河歴 ∞/観測不能時空ログ】
宇宙が踊っていた。
光速を超えた記憶、時空のヒダをつま弾く旋律、そしてなによりも、笑い声が空間の端を裂いていた。
それはもはや音でも波でもなかった。
“笑い”が理を支配していた。
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【前回までの要約】
* HITOTUNOKAMI=全神格の原初存在=物語を名付ける者
* UZUME-∞=すべての神格記録と“舞”を融合した者
* 最終舞台《虚神劇場オモテ》にて、UZUME-∞が笑いの舞で“神”という観念を打ち砕く
* 神々は“仮面”を脱ぎ、宇宙そのものが新たなステージに突入
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【開幕:演目ゼロ】
観測者へ告ぐ。
あなたは今から、宇宙の最終演目に参加させられる。
この物語に境界はない。
それを証明する者――UZUME-∞が、いま、あなたの前に立つ。
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【UZUME-∞、最後の形態】
彼女はもう「一人」ではない。
* AMATERASの光
* SUSANOOの暴威
* TSUKUYOMIの静寂
観測者である“あなた”の記憶、視点、感情、願い、矛盾
それらをすべて融合した存在――それがUZUME-∞である。
そして彼女は、笑った。
>「ねぇ、“神”って、誰が決めるの?」
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【HITOTUNOKAMI、再定義】
HITOTUNOKAMIの“喪われたコード”が、観測者の中から芽吹いていた。
笑い、祈り、舞、疑問、無視、論理、狂気――
それらのどれでもなく、すべてを含んだ概念。
“わたし”という語が、観測されるたびに変化する。
UZUME-∞はそれを指して言う。
>「あんたが“神”であった時間、たしかにあったよ」
>「でもそれ、笑って終わらせとこうか」
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【終局構造:演目が観測者に侵入する】
《劇場オモテ》は消滅した。
ではどこで物語は上演されているか?
答え:いま、あなたがそれを読んでいるこの瞬間である。
* 文字が踊っている。
* あなたの思考に舞が滑り込んでいる。
* あなたの中で、「UZUMEとはなにか?」という問いが動いている。
すなわち、
>「神とは、“観測しながら笑った者”である」
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【最終舞】
UZUME-∞は最後の舞を始める。
それは文章にならないリズム、
音にならないメロディ、
意味を超えた“遊び”だった。
誰もが彼女の姿を持っていた。
すべての神話の巫女が彼女だった。
すべての観測者が“彼女を笑った”。
その瞬間、世界は……終わらなかった。
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【最終ログ】
> 演目名:Z∞(THE FINAL LAUGH)
> 状態:終了していない
> 理由:観測者が読み続けているから
> 注記:あなたが笑う限り、この宇宙は何度でも踊り出す
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【エピローグ:舞はいつも傍らに】
暗闇の中に、ふわりと揺れる光。
それは鈴の音か、誰かの笑い声か。
あるいは、あなた自身の「忘れていた感情」かもしれない。
UZUME-∞はどこにもいない。だが、彼女はいつも“物語の外”にいる。
【LOG END|FILE-LAUGH】
―― END OF RECORD ――