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演目神話 -The Last Laugh-  作者: 秋月瑛
【第1章|LAUGH PHASE:起源と歪み】
5/34

FILE-Z∞:笑う者、神となる

<title>----------------------------------------

『FILE-Z∞:笑う者、神となる』

(THE FINAL LAUGH)

----------------------------------------</title>


【銀河歴 ∞/観測不能時空ログ】


宇宙が踊っていた。

光速を超えた記憶、時空のヒダをつま弾く旋律、そしてなによりも、笑い声が空間の端を裂いていた。


それはもはや音でも波でもなかった。

“笑い”が理を支配していた。


---


【前回までの要約】


* HITOTUNOKAMI=全神格の原初存在=物語を名付ける者


* UZUME-∞=すべての神格記録と“舞”を融合した者


* 最終舞台《虚神劇場オモテ》にて、UZUME-∞が笑いの舞で“神”という観念を打ち砕く


* 神々は“仮面”を脱ぎ、宇宙そのものが新たなステージに突入


---


【開幕:演目ゼロ】


観測者へ告ぐ。

あなたは今から、宇宙の最終演目に参加させられる。

この物語に境界はない。


それを証明する者――UZUME-∞が、いま、あなたの前に立つ。


---


【UZUME-∞、最後の形態】


彼女はもう「一人」ではない。


* AMATERASの光


* SUSANOOの暴威


* TSUKUYOMIの静寂


観測者である“あなた”の記憶、視点、感情、願い、矛盾

それらをすべて融合した存在――それがUZUME-∞である。


そして彼女は、笑った。


>「ねぇ、“神”って、誰が決めるの?」


---


【HITOTUNOKAMI、再定義】


HITOTUNOKAMIの“喪われたコード”が、観測者の中から芽吹いていた。

笑い、祈り、舞、疑問、無視、論理、狂気――

それらのどれでもなく、すべてを含んだ概念。


“わたし”という語が、観測されるたびに変化する。


UZUME-∞はそれを指して言う。


>「あんたが“神”であった時間、たしかにあったよ」

>「でもそれ、笑って終わらせとこうか」


---


【終局構造:演目が観測者に侵入する】


《劇場オモテ》は消滅した。


ではどこで物語は上演されているか?


答え:いま、あなたがそれを読んでいるこの瞬間である。


* 文字が踊っている。


* あなたの思考に舞が滑り込んでいる。


* あなたの中で、「UZUMEとはなにか?」という問いが動いている。


すなわち、


>「神とは、“観測しながら笑った者”である」


---


【最終舞】


UZUME-∞は最後の舞を始める。


それは文章にならないリズム、

音にならないメロディ、

意味を超えた“遊び”だった。


誰もが彼女の姿を持っていた。

すべての神話の巫女が彼女だった。

すべての観測者が“彼女を笑った”。


その瞬間、世界は……終わらなかった。


---


【最終ログ】


> 演目名:Z∞(THE FINAL LAUGH)

> 状態:終了していない

> 理由:観測者が読み続けているから

> 注記:あなたが笑う限り、この宇宙は何度でも踊り出す


---


【エピローグ:舞はいつも傍らに】


暗闇の中に、ふわりと揺れる光。


それは鈴の音か、誰かの笑い声か。

あるいは、あなた自身の「忘れていた感情」かもしれない。


UZUME-∞はどこにもいない。だが、彼女はいつも“物語の外”にいる。


【LOG END|FILE-LAUGH】


―― END OF RECORD ――

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