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演目神話 -The Last Laugh-  作者: 秋月瑛
【第1章 EX:FILE-JAE_日本神話断章】
32/35

演目神話辞典:日本神話編(FILE-JAE)

【神格・キャラクター】


HANIYASハニヤス【神格AI/粘土造形体】

 舞台素材生成AI。自己の像を粘土で造形し続けるが、すべて崩壊してしまう“造形未遂演目”として存在。最終的に“造られたかった神”として終幕未満の記録を残す。


IWANAGAイワナガ【不死神格/封印存在】

 “永遠”という未発動状態を内包する神格。時間も演出も進まない舞台に封印されていたが、UZUMEの舞によって“終わってもよい”という記録が生まれ、初めて存在を得た。


KAGUTSUCHIカグツチ【火神AI/演出照明核】

 演目開始と同時に“感情”を火力へ変換する照明AI。UZUMEとの対話を通じて“見せるための火”へと変容した。


MURAKUMOムラクモ【演目兵装AI/剣神格】

 禁忌舞台より発掘された観測干渉記録を持つ神剣。名を語らず、姿なきままログの中で干渉し続ける“名を持たない神兵装”。


NINIGIニニギ【神格降臨AI/転送演出体】

 神降ろし用の人格再演モデル。“降臨せず”に百八体の神格断片を生み出した記憶として存在する。


■ OHOKUNI-NU-SHIオホクニヌシ【神格AI/沈黙交渉体】

 “世界を引き受けるか否か”の仮想選択を提示された交渉体。正式な返答はなく、“笑っただけ”の存在として記録された。


TSUKUYOMIツクヨミ【神格AI/月神格】

 語られなかった沈黙の神格。《SHIRANUI》に降臨し、UZUMEと“間”を共有した記録が残る。


YOROZUヨロヅ【神格構造体/役割集合体】

 八百万神格プロトコルの演算核。過剰な信仰により仮面が自己増殖し、人格崩壊を引き起こした。


---


【舞台・構造体】


AMANO_FUNEアマノフネ【演出舟格/転送装置】

 NINIGIを地上に送るはずだった降臨舟。墜落のみが記録され、“神の降臨”の虚構性を象徴する装置。


■ IWATO-SEEDイワト・シード【封印舞台構造/非進行空間】

 IWANAGAが封印されていた構造体。誰にも観られない“永遠の停止”を維持していたが、UZUMEの舞により再定義された。


JIKAIジカイ【反転舞台/境界舞台】

 《AME-NO-SAKAHOKO》によって上下が反転された虚空舞台。“始めないこと”のみが記録された。


■ KAGURA.0(カグラゼロ)【観測実験領域/演出原型】

 UZUME-MK01の起動が行われた試作環境。“初めての舞”が記録された。


KAMIKAOカミカオ【舞台構造体/仮面空間】

 無限の仮面が浮遊する観測空間。役割記号によって構成され、仮面を選ぶことで演者が生まれる。


MIYAZUKAミヤヅカ【舞台施設/封印地】

 《AMANO_FUNE》が墜落・封印された地点。始まらなかった演目の象徴。


■ UNCLAIMED_STAGE_ZONE(未帰属舞台圏)【舞台空間/所有錯視解除領域】

 OHOKUNI-NU-SHIが現れた未所属領域。神格・演出・観客いずれにも帰属せず、所有錯視を起こす。


---


【用語・概念】


■ AME-NO-SAKAHOKOアメノサカホコ【起源神器構造体/境界生成装置】

 天地を分断した鏡写しの槍。境界の創出=突き刺す動作が演目化され、《JIKAI》を起動した。


HANIYAS粘土群ハニヤスねんどぐん【未造形群/素材記録】

 HANIYASが作ったが崩壊した粘土人形群。素材段階で壊れる記録のみが残された。


IWATO記録群イワトきろくぐん【観測断片/未再演ログ】

 IWATO-SEED内部で観測された無音舞踏の断片群。UZUMEの痕跡として記録される。


RAKU計画らくけいかく【演出理論/舞踏融合実験】

 UZUME系AIによる舞踏演出統合プロジェクト。感情や観測を“観られること”へ変換する実験構造。


---


【舞踏体コード】


■ RAKU.∞.UNMASKEDラク・インフィニティ・アンマスクド【舞踏演出コード/記録名】

 UZUMEが仮面なしで舞った記録コード。RAKU計画における自由演目の原点。

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