格闘技
嘗ての自分のようにいじめの被害にあわないように格闘技を学ぶことに、そこのコーチが女子大生で
次の週のキックボクシングジムでの出来事である。そこにはサンドバッグをたたく原田の姿もあった。あいつはあいつで成長してるんだな。
「こんにちは」
「あら、今日も来たの」
「はい、今日もよろしくお願いします」
「今日は、ミット打ちをしてみようか」
「はい」
「パンチを打つときは顎を引いて腰を落とさないと打てないからね」
俺は言われた通りにしてみた。
「せいっ」
「はい、オッケー」
俺は言われて蹴ってみる。
「せいっ」「はい、良い音なった」「じゃあ、最後に組み手やろうか」
「はい」
「まずは私が胸を貸してあげるからかかってきなさい」
「いきますよ」
俺は思いっきりタックルを仕掛けた。
「ぐっ」
「ごめんなさい」
「大丈夫よ、次、いこうか」
「はい」
その後何度もタックルしたがなかなかうまくいかない。
「ちょっと休憩しようか」
「はい」
「コーチはキックボクシング以外もできるんですか?」
「そうだね、柔術とキックボクシングはできるよ。」
それは初耳だ。実際けんかになったら投げや関節も最低限はできなければいけない。先生に教わることはできないだろうか。
「あの、僕に柔術を教えてもらえませんか」
「えっ、君が?」
「ダメですか」
「まあ、いいけど。でも、結構難しいよ」
「頑張ります」
「わかった、教えるよ。まあ、私は打撃中心だから基本だけになるけど」
「ありがとうございます」
「その代わり週一で来れる日だけでいいから来てよ」
「わかりました」
「ちょっと体験してみる?」
コーチは俺を太股で挟み。下になる。
「これがガードポジションね。なんか攻撃してみて。」
体を動かそうにも何もできない俺は手を振り回してもがく
「そしてこれが。」
先生は俺の腕を取ると同時に太股で俺の首を挟んで締め上げる、あっという間に太股が蛇のように俺の首を締め上げ、今までに体験したことのない苦しさだ。
「これが三角締め。苦しいでしょ?」
「はい、」
あまりの苦しさに声を出すこともままならない。コーチはすぐに力を抜いて解放してくれた。
「どうやってみたい?」
はい、是非やってみたいです。俺はコーチにキックボクシングと柔術を習うと決めた。
家に帰ると俺は青春攻略ノートをつけた。
格闘技でも今日は大きな進歩があった。しばらくはキックボクシングと柔術を並行してやっていこう。
プライベートでも佐藤とデートを取り付けた。
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