あとがき
初めましてヲタクダと申します。
【異セカイ系群像劇ネクロマンス】第一巻「暗殺教団で生き残った凄腕三十路女、気の迷いでショタを拾ってしまう」を読了していただきありがとうございます。(ライトノベルのあとがき定型分)
本来なろう小説にあとがき等ないとは思いますが学生時代に浴びるように読んだライトノベルのあとがきを読むのが好きで好きでたまらなかったので現在書いている次第であります。(書いたものを修正無しで貼っています。読みにくいかと思いますがご容赦ください)
初めての出筆活動で苦労する事もありましたが読む側の苦労の方が大きかったかと思います。お付き合いいただき誠にありがとうございます。感謝感激です。
現在、私達の住む世界には素晴らしい作品が溢れています。それこそ人生を変えるような作品が星の数ほどあると信じています。ですがその煌めきを前にすると自分なんかが作品を書いても仕方ないと諦めてしまうとは思いませんか?私もその一人でした。ですから大人になるまで創作活動とは縁のない人生を送ってきました。この輝きを愛でるだけの人生で満足していました。
しかし、そんな日々を過ごすうちにある時から「自分が好きなものを詰め込んだ作品」に一際惹かれてしまう事に気付きました。それに文化とはピラミッド型で所謂「神作」と呼ばれる作品を支えているのは沢山の愛ある塵であるように感じました。ですから私も安心してこの「愛あるゴミ」を産み出す事にしたのです。自分のようなはみ出し者にとってこの星の海こそが生きる意味なのですから。
好きな物の話をします。私は残酷な作品が大好きです。そして少し変わった楽しみ方をします。悦に浸る事をしません。ブラック企業時代。毎日罵詈雑言を浴びせられて朝から晩まで時間を捧げるうちにあんなに好きだった星が見えなくなっていきました。
疲れ切って新しい星を探すのをやめた時期。たまたま残酷な映画を観る機会がありました。血が飛び散り肉が破裂し悲鳴が鳴り響く世界。それを見て私は心から安心したのです。「この世界の住人と比べたら自分はなんて恵まれているのだろう」と。それからはより一層日々の暮らしに星の恵みを感じる事が出来るようになりました。残酷で救いのない夜があるからこそ星は一層輝くのです。星も夜も私は愛します。私は正常です。
好きなものの話をします。私は性的な作品が大好きです。それも恐らく快楽主義者と呼ばれる類の人間です。人として生きていると楽しいこともありますがつらいことが沢山あります。終わりがある事が救いに思える事もあるかもしれません。そんな時、死の甘い誘惑が私達を誘うのです。それと対になる存在こそが性なのです。なので私の創作物にそれが混ざるのは必然でした。初めての性体験は家庭教師の先生のお子さんが相手でした。相手は当時の私よりも二十歳ほど上で無職と精神病のようなものに苦しんでいました。ですが行為が終わった後、その人はとても救われたような顔をしていました。その一瞬だけが救いだったのでしょう。それから私は性的なものを救いとして捉える事が多くなりました。それを否定する事は生きる事を否定する事に他なりません。そもそも私達はそれから生まれてきたのですから。私は正常です。
この物語のテーマは「愛」です。
愛が無くても人は生きていく事ができます。それなのに何故人はそれを求めるのでしょう。そう言った屈託を込めたのが今作の主人公、暗殺者の女です。キャラ名は無いのかと疑問に思われる方もいらっしゃると思いますが、あちらの世界を描写する時現実世界に依代がある者たちは名前を付けないようにしています。名前を付けられればそこに縛られてしまうからです。(読者としては分かりづらかったと思います。申し訳ありません。)話を戻しますが暗殺者の言動は見方によっては何がしたいのか分からなかったという方もおられるでしょうがそれは彼女を人間として描いているからに他なりません。人は迷い戸惑いながらそれでも生きていくのですから。
私は婚約者を自殺で亡くしています。人生経験の浅い私ですからそれを受け止めるのにとても苦労しました。そんなどうしようもない気持ちを込めたのが悪魔崇拝者の男です。愛はその性質ゆえに絶対的なものです。故にそれを失った時、人は心にどこまでも続く絶望と虚無の穴を作ってしまいます。そんな人間の苦しみが今作ではよく描けたと思います。メタ的な話をすれば悪魔崇拝者の男はあちらの世界と作品内での現実世界の他に今この文章を読んでいるあなたの世界で苦しんでいた私の感情として存在しています。ラストで彼は禁忌に触れた報いを受ける予定でした。しかし書いていくうちにあまりに自分の感情が乗ってしまいまさに分身のような存在になってしまいました。救済される最後を書く際、それはきっと劇的な言葉では無くもっとありふれた物になると感じああいった最後になりました。彼のおかげで私自身大分気持ちが楽になったと思います。彼にはとても感謝しています。
世界観について話します。元々キャラクターの数は倍ぐらいいましたが処女作という事もあり今の形に落ち着きました。キリストにおける七つの大罪を仕込んでいまして暴食、怪物貴婦人。色欲、暗殺者の女。強欲、悪魔。憤怒、悪魔崇拝者の男。怠惰、奴隷の少年。嫉妬、使用人ソフィー。傲慢、公爵。としての罪を背負っています。次回作では多分しません。
この作品を書き始める前からこのラストはある程度考えていました。それはそれまでの世界の仕組みさえ否定しかねない設定ですが仮想世界だからといって無価値なものになると私は考えません。何故なら作品という星を眺める私達の構造こそがこの作品の構造そのものなのですから。作品は現実世界に存在しませんが、その輝きが現実で生きる私達に影響を与える事は多々あります。作品の世界を通してより良く生きようとする私達の営みをこそ描きたかったのです。私は正常です。
それでは最後に感謝を。最初にして最大の感謝は読みにくい文章を最後まで読んでくださった皆様へ。つらいことがあった時に笑い飛ばしてくれる友人達へ。そして最後に世界に煌めく作品の星々へ。
ありがとう。それではまた第二巻でお会いしましょう。
PS、感想お待ちしています!処女作なので上手くいった事いかなかった事教えていただければすごく勉強になると思いますし何より次回作の励みになります!




