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作者: 篠原絃二郎行忠

古城復元は 木造ではあったが  設計図は失われていて 想像で建ったわけである。

こんにちは と復元城の開幕式で市長が挨拶して


 新天守閣を紹介した。 本丸に市民 観光客 取材陣が押しかけている。


 快晴。秋の午前は風が寒いぐらいだったが


 日差しが暖をもたらす。


 五層の天守は 白壁に赤瓦が映えている。



 山田幸作はスマホのカメラで 式場と天守を撮った。



  ガーンドーンと祝砲が打ち上がった。

 


  ………………………………



 其れから三年が過ぎた。



  石の上にも三年 石垣は 土台を化粧し 天守は古い石垣に

 支えられて建っていた。



  新旧入り混ぜた構成である。


 旧い革袋に新しい酒といってよい。

 

 禁酒のため牛乳と言って良い。


 

 そのような三年は 秋陣営に霜の色が迫って来た。


 ある午後 突如として 土台地天守は


 変容を開始した。

 知れを見ていた人々は驚いた。


 おりしも 休館日で誰も内部に


 居なかったこちは幸いだった。


 あるいは その時を待っていたのかも知れなう。


 城は俄然 変容を開始し


 三日三晩活動して


 静止した。

 死の夕刻に



 新たなる塔が出来上がっていたのだ。


 

 

 知れから 二年が経った。

 

 世界の奇跡として 世界遺産に登録され Swan Castle は世界に


神の見えざる手の作品をアピールしている。

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