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僕は模範生にはなれない。  作者: ひある#担々麺
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プロローグ

こうしてみると思い出しませんか?

約三年ほど前の入学式。こんなかんじの雰囲気じゃなかったでしたっけ?

皆さんはあの時の事覚えてますか?

今とはちょっと違う緊張感。

あの時と比べてみると、やっぱり大人になったよね。


岩崎さん!泣くの早いよ…

入場までまだ一時間くらいあるのに。

落ち着くまでトイレ行ってる?誰か付き添い……

あぁ、和田さんありがとう。宜しくね。


え?どうしたの塚口くん?

あー。まぁ、最後くらいは真面目にやろうかなって。

え?いつも通りがいい?じゃあそうするか。

やっぱ真面目なのは俺のキャラじゃないからね!

いや、真面目じゃないからー!とか、あんまり教員が言っていいことじゃないんだけどね。

あははは……


いやーこの時間に全員揃ってるって久しぶりじゃない?

いつぶりだろうね?誰かさんが毎日のように遅刻してくるから、なかなか全員揃わなかったんだよねぇ…

その遅刻魔も頑張って志望校合格。

お前は本当によくやったよ堀川…。

いや褒めてないからな。どちらかというとこれ怒ってるからな。


あ、お帰り岩崎さん!落ち着いた?

付き添いありがとね和田さん。

泣くのは式終盤か終わってから!

キレイな顔が台無しになるぞ~

…あ、これってセクハラ?

今の時代なに言ってもハラスメント貰うから注意しなきゃね。


……さて、卒業生代表として喋るのは河田だよな?

生徒会長やってたもんなぁ。

生徒代表として、模範生として。

お前は本当によくやってくれたよ。

お疲れ様!最後のスピーチ期待してる!


最後に俺から話したいことがある。

思い出話?まぁそんなもんかな…

最後に先生としての話をね。

俺が最も尊敬する人の話を…



その人は誰もを惹き付けるカリスマ性を持ってる人だけど変わり者だった。

中学時代は裏で学校を支えて、同級生にも他学年にも、そして教師にも慕われてた。

高校でも生徒会長やってたな…

でも、その人は誰よりも使えないリーダーだった。

とても模範生とは呼べる人じゃなかったんだ……………

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