『十五夜』
十五夜は
九月中旬~十月初旬の満月の夜のこと。
お月見は
唐の時代からはじまり、
奈良時代に日本に伝わります。
平安時代には、
宮中でも月を愛で、
詩歌や管弦などで宴を催すのが定着されました。
庶民に、
お月見の行事が広まったのは
江戸時代のことだと云われています。
お月見団子を作り
その秋に採れた野菜や果物を供え
収穫に感謝したといいます。
花は、ススキ。
本来ならその年に収穫された
米を供えたいところですが、
時期が早いため、
稲穂に似てるススキで代用したのが
始まりと言われています。
料理は、
月見団子や里芋、
共に15個積み重ねるのが決まりです。
(下段に9個、中段に4個、上段に2個)
かつて子どもたちは
この日だけはよその家の
お供え物を盗んでもよいとされ、
盗まれた家も
月の女神が食べてくれたとして歓迎しました。
十五夜の別名として
「芋名月」「望月」
「にいちゃん、あしたは十五夜やね~」
「あゝ、そうだな、」
「うち お団子 食べたい♪」
「アホ!もっとええもん食べや、」
「明日は無礼講やで、」
「ん!、早くあしたにならんかな~」
「寝たら、明日やで早く寝ぃ、」
「ん、にいちゃん、腹へった~」
「お腹がぺたんこや~(笑)」
「いい子やから、」
「………早く寝ぇ、、、」
待ちに待った十五夜のまえの晩、
あしたのごちそうを夢見て眠る
子供たちの夢の中には、
幸せだった頃の家族の姿があるのかもしれない。