テンプレ的な 59
道すがらおっちゃんに状況を聞く。領土拡張のための戦争中で、魔王は大陸統一にむけて日々邁進中らしい。興味ないから適当に相槌うって半分くらいしか聞いてなかった。えへ。
「てことはおっちゃんは総司令とか参謀とかそんな感じの地位やったわけか?んで戦争に負けて味方を逃がすために殿を買って出た。んなとこか」
「……私は一兵卒だ」
「あぁ、そういうのいいですから」
夢を掲げるのは自由だけんどもねー。それを実行する能力がないのではなぁ。このままやと魔王、勇者君に倒される前に他の魔族に倒されてまうなー。俺が一目見るまでしなんとってやー。
つーか魔王て名乗ってんなら他の領地のやつらちゃんと躾なさいよ。あれなの?魔貴族的な奴らの反乱なの?四魔貴族的な。血と汗と涙をながせー。
とかなんとか考えながらおっちゃんと進む。前線砦的な場所を通り過ぎ街へ。あー、砦で一応死守した感じ?砦はなんかごった返してたけど、街のほうは雰囲気暗いけど被害はなさげ。そういや砦を通り抜ける時におっちゃんがなんか言いたそうにしてたけど気付かん振りしといた。ごめんねーおっちゃん。誰彼かまわず治してなんかあげられんのよー。俺の優しさは有限だからにゃー。
(まぁ傷の回復とか聖女に任せればいいんじゃ?そのうちくるやろうし)
それまで命が有れば、ですけどねー。勇者君達今頃なにやってんのかねー。まだエルフ村でがちゃがちゃしてんのかねー。というか村長の娘を奴隷にしてたから、見つかったら殺されるやろね、せやね。
その後おっちゃんと飯くったりおっちゃんに部屋を貸したりおっちゃんに風呂入らせたりしつつ、一週間くらいかけて魔王城へ。やっぱり魔王が住んでるのは城か。テンプレやね。これで普通の平屋とかに住んでたらびっくりやわな。魔王だけど平屋にすんでます、とかで小説一作かけそうやね。無理か。




