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テンプレ的な 05

 それなりの広さの全三階層。最下層の奥にあるダンジョンのコア的な何かを持ち帰ればダンジョンを攻略したとみなされるらしい。つーかダンジョン内部の情報やらお約束的なダンジョンボスの情報とか何も聞かされてないんだが?死ねってことですねわかります。

 

 俺以外さっさと行ってしまったのでゆっくりと探索する。どうせ先にいったチームが敵を倒してくれてるだろうからのんびりと。『光』で辺りを照らしながら、そういえば探索物資ももらってないわーなんて思いながらあっちへふらふらこっちへふらふら。二階へ降りる階段を見つけたのは体感時間にして四十分くらい。ほんでもってイベント発生。



 「よう、オッサン」


 「君は……」



 強奪君が待ってた。いやー偶然だわー。待ってるのバレバレだったんだけどね。常に『気配察知』使ってるし。何故ここにいるのかもなんとなくわかってたし。

 


 「なにか用かい?それに君のチームは……」

 

 「オッサンに頼みがあってさぁ、抜けてきたわ。」



 知ってた。お互いに他の人いると面倒くさいことになるからね。てなわけで素にもどろかねー、驚いた振りもめんどくなってきた。



 「その頼み事というのは?」


 「この世界はさぁ、俺が主人公で俺が成り上がるための俺の世界なんだわ。で、オッサンには俺の経験地になってもらおうとおもってさぁ。オッサン弱いし邪魔だし、ぼっちで誰も気にしないしいいだろ?」



 置き去りじゃなくて強奪されるほうのテンプレですね、わかります。俺を食らって世界最強への道を歩き始める!次回作にご期待下さい!!ないけどね、次回作。



 「強奪君、俺俺俺っすかw どんだけ自意識過剰なんだよw それに『強奪』程度で主人公気取りとか頭大丈夫?w 自分で自分を主人公とか、もろ厨二w むしろ強奪君のほうが強奪しようとして挙動不審だったんだけどw みんなに避けられてたの気付いてた?w」



 哀れ強奪君、ちょっと草を生やして煽っただけで顔真っ赤。なんか体もプルプルしてる。げきおこー?ムカチャッカー?図星をつかれると人は怒るってばっちゃが言ってた。



 「……死ね」


 「お断りどす」



 自信満々にでてきたのに、ちょっと煽られただけでキレルとか耐性なさすぎー。マジウケルー。

ケラケラ笑ってたら襲い掛かってきたので戦闘開始。五秒で終了。

 いくら一ヶ月修行したとは言っても、この国の最強クラスの騎士団長のステータスには及ばんわな。あ、殺してないよ、ワタクシ善良な一般人ですから。キリッ。


 (んー……殺されかけたしね、仕方ないね)


 「おめでとう強奪君!君は主人公になりました!」



 気絶してて聞こえてないんだけどね。強奪君の夢をかなえてあげるオッサン優すぃー。

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