テンプレ的な 26
『受け入れていただけるのですね!それでは早速、契りの儀式を行いましょう!』
『話聞いてた?それって絶対夫婦の営み的なやつだよね?しないからね?』
首からぶら下がられても押し倒されないからね?なんか体温あがってきてないか?美人さんが全裸でだいしゅきホールドはやめなさい。
事ここにいたっては仕方ないか。『拘束』発動。太ももの下から両手をのばしてお尻を鷲掴み。なんか甘い声が聞こえた気がする。年取ると耳が遠くての~。そのまま上へずらして、すぽ~ん。分離成功。
なんか放置するのも可哀想だから、俺の身長と似たような岩を探してそこに抱っこさせといた。
『私達は番になったのではなかったのですか!?』
『人の話はよく聞こうね、特に番になりたいと思う相手ならなおさらね』
話聞かないのなら仕方ないね、逃げるしかないね。最初からこうすりゃよかった。言葉が通じるからなんとかなると思ってたわ。言葉が通じるのに話が通じないとはこれ如何に。
『それじゃ、そういう感じで。さよなら、さよなら、さよなら……』
『待っ……』
『拘束』を解除して『空間』で山の麓まで移動。『隠蔽』使いつつその場をダッシュ。追いかけられると怖いからね、早く行きましょね。
(あ、そだ)
空間で山頂に戻り竜ちゃんの元へ。あらあら、竜ちゃん泣いてるの?美人さんは泣き顔も絵になるね。
このままテンプレ通りに勇者君パーティに拉致されるのも癪だしね、協力してあげましょね。
ステータス下五桁をコピーして竜ちゃんに上書き。『竜言語魔法』『魔法攻撃反射』をお裾分け。
あー、まぁ俺が原因とはいえ流石に可哀想なので、適当な大きさの岩を竜形態の俺の形にカット。
『ほらほら、泣くと美人さんが台無しだよ。戻ってくるまでこれを俺だと思って大人しくしててね』
そっと頭を撫でたら竜ちゃんめっちゃ驚いてた。そりゃそうか。いなくなったとおもったら直ぐにもどってきたもんなー。なでぽなでぽ!
『大丈夫、またいつか……アエるよ……』
なんだかんだ言いつつ甘いねーオッサン。戻ってくる必要無かったよなー。でもま、これが自分自身だし仕方ないね。
それでは今度こそさようなら~。




