5「知ってたか?巫女になるには資格はいらねぇけど、神主になるにはいるんだぜ」
5「知ってたか?巫女になるには資格はいらねぇけど、神主になるにはいるんだぜ」
「いや、俺神官とか興m「あばばっばばば!!まっつん様ってば、なんと畏れ多いことを!!」
「いやいや。俺にだって拒否権くらいはあんでしょう」
というか心の声がまる聞こえかよ。
「小僧。お前、俺に殺される覚悟はできているだろうな」
「人権の侵害だァ!」と俺は身を乗り出した。
「何を言っている。俺達は人間じゃないんだぞ。人権も何もあったものか」
「でも俺はまだ人間だって。少なくともそうだろう」
本当に勝手な奴だと改めて思った(しかし俺は自らフラグを立てていることに全く以て気付いていない)。
はぁ。夢だといいのにさ。と、俺が今日何度目になるか分からない溜息をつく。
「あのぅ・・・・。真に申しあげにくいのですが」
すると、横から永良が何か言いたそうに顔をのぞかせていた。
「なんだ?永良」
森田に尋ねられてすっかり気をよくした永良は、一気に笑顔になって言った。
「残念ながらまっつん様は、もう人間ではありません(*^_^*)」
「・・・・・まぁ、そんな気はしてたさ」
こほん、と咳き込んで開き直る俺。
「嘘つけ。さっきまで人権がどうのこうの言ってただろう」
「黙秘権を使います」
「あれ~?人間じゃないけれど、人権を乱用するんですか~?まっつん様、潔く自分の負けを認めてしまったほうがよろしいかと」
人権乱用なんて、聞いたことないぞ!と、俺は抗議しようとする。
「まぁ、諦めたまえ。まっつん君」
森田は自分の腰に手を当てて、偉そうにそう言った。
お前に諭されたって、なんの慰めにもならねぇよ!!
「というか・・・いつからなんだよ。といか何で俺は人間じゃなくなってんだよ!お前らみたいに空を飛んだ覚えはないぞ!!(夢以外で)」
「あー。えっと、今が五月だから・・・・かれこれ三か月・・・前?ですかね。あと、神官試験に合格していないので、その辺の能力行使はまだ認められていないようですね」
え、そんな前から俺人間じゃなかったの?
もう驚愕とかを通り越して、呆れてしまう俺。
「そ、そんなに気を落とさずに・・・。よく考えてみてください!!なにも立春様と出会ったのは最近の事ではない筈です!!!原因はきっとその何処かに!!」
そうだ・・・。そうだわ。
確か、立春とは中学で出会って、アイツの家、中二の途中で外国に転勤したんだわ。で、高一の終わり辺りにまた戻ってきて・・・・。
あれ?そういえばこいつらにも親っているのか?解印とかなんだか言ってたけど。
「・・・というかお前らってどこに住んでんの?」
「適当に人の頭弄って、居候してる」
おい、タチ悪いな!!・・・まぁいい。俺は再びない記憶力を総動員して、それらしきものを突き止めようと躍起になる。が、
「ん・・・・。でもそれらしいことは思い出せないんだけど。人間離れの儀式なんて覚えてないぞ」
「おいおい。俺達をオカルト集団と勘違いしてねぇか?」
「まぁ、それは明日まっつん様が立春様に直接聞けばわかることです。で、話を元に戻しましょう。まっつん様の神官試験についてです」
あ、俺神官になること決まってんだ。俺はもう逃れられない、と諦めることにする。
「まずまっつん様には今週末・・・つまり明後日ですね。日曜日。ちょっとした手続きとか色々ありますんで、お迎えにあがりますね」
にこにこと、実に楽しそうにこれからの予定を話す永良。
・・・。窓からは勘弁してほしいな。
「大丈夫です。次お迎えするのは玄関から入ってきます」
取りあえず、俺は安堵の溜息をつく。
・・・というものの、明日は戸田さんに呼び出し食らってるんだけどな。
~人物紹介~
森田 光 (もりた みつる)
・誕生日不詳
・年齢不詳
・身長 170㎝
・体重 データ入手失敗
・好きな物 ルーブックキューブ、数学、理科、立春、永良
・苦手な物 国語、虫
・得意技 窓枠にぶら下がる
【立春と永良に命をかける、残念な天才(学力は立春と同じ位)。有名な進学校に通うが、たまに時間を好きに弄って立春の学校に遊びに来る困った奴。神の代理人としての能力こそは立春よりも劣るが、持前の頭脳を駆使して作戦を立て、相手を倒す。家族は母、伊織、父、雄吾】