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首相官邸

オレは姿も口調も総理大臣のものに変えられた。

身体が重く、額には既に汗が滲んでいた。階段を昇るだけで心拍数が上がり、息切れを起こした。

「何なんだ…ハァ八ァ。今まで息切れなどしなかったというのに…。」

階段を昇ぼりきった頃には既にヘトヘトだった。

ついてきたゲノムは息の上がったオレを見て言った。

「息切れを起こすのも無理はありません。貴方は今68歳の総理大臣なのですから。お帰りになる前に補足情報があります。貴方はヘビースモーカーで、一日にタバコを八箱お吸いになられます。お酒は一日に二升お飲みになられます。持病は糖尿病、椎間板ヘルニア、狭心症となっております。」

どんだけ不健康な生活してんだよと思った。それと同時に無性にタバコが吸いたくなって、スーツの胸ポケットからタバコを取り出し一本を口にくわえた。

高そうなライターで火をつけると、大量の煙を肺に入れた。

そして黒塗りの車に乗り込んだ。そしてゲノムがまた一言。

「お身体に馴染んできたようですね。いい忘れておりました。時間が経過するにつれて行動は自然と総理大臣がとっている行動になっていきます。仕草や、癖も同様です。」

オレは無造作に車のドアを閉めると。運転手に告げた。

「官邸へ頼む。」

運転手は了解すると、官邸へと車が走りだした。

オレは遂に行動、仕草、癖までも総理大臣へと変えられた。

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