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王の竜玉  作者: ito
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運命の出会い③


閃は8才になり大人と同じような剣の練習に励んでいる時に

村の子供達が取り囲んだ


「おまえ、・・・王族なのか?」

憎しみを込められた子供の瞳に閃はおずおずと頷くしかなかった


「父ちゃんの敵!!!!」

閃を取り囲んでいた一人の男の子の一声にみんなが賛同して手に持っていた木の棒を振り上げた


急なことに閃は何が起きたのか分からなかった

全身に走る痛み

留まることない攻撃

耳を背けたくなるような罵声

閃はうずくまり頭を抱えうずくまるしかなかった


どれくらい経っただどろうか

やっと保っていた意識を手放しそうになったときに


「何してるの!!」

そこに響いたのは女の子の声

その声と同時に攻撃はなくなり、走り去る音だけが聞こえた


だがそこで閃の意識はなくなった




「・・・・っっう」

ふと動かした腕に痛みが走り意識が浮上する


見渡すと所々空が見える天井に息が詰まるほどの謎の匂い


「あ!起きたの!」

声に反応したのかトタトタと床を鳴らしながら近づいてくる音がする


閃は顔を向けようとするが電気のように全身に広がる痛みに指一本動かすことが出来ない

「あぁあぁ!だめ!動くとケガが酷くなるよ!」


寝ている閃を見下すように見る女の子

わずかに閃の方が年上のように見えるが、

閃の額にのせている布を新しく水につけてまた置いたり甲斐甲斐しく世話をする様子から少し大人びているように感じられた


「ここ・・は?」

やっと出せた声に

「ここはね、診療所!お義母さんがやってるの!」



ニコリと笑いながら布に緑色の謎の物体を塗りつけ


「えいっ!」


と、閃の擦りむいた膝にその布をつけた


「っっっっっっっt!!」


さび声すら消え失せるような痛みが閃の体中を走った


「この薬ね。ちょっと痛いんだけど傷を治りの早いんだよ。」

また新しい物を用意している神楽の前で閃は布団の上でもがいていた


「ちょっと我慢してね。」

二枚目を閃の服を捲り上げ腹部に付けようとした瞬間に


「も・・もういい!!やめろ!」

必死に頼み逃れようとするが神楽は閃の服を掴み

「だめ。」



ぺとっ



「!!!!!!!!」


またまた閃の意識は遠くに飛び去った




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