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王の竜玉  作者: ito
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鍬を持て!!


兵隊を引き連れてやって来たのは荒らされた陣近くの紗萄国の田畑だった

兵達の足跡、馬の蹄後など田畑に植わっていた作物をなぎ倒して荒らされた田畑


「では、耕すぞ!!お前達100人はあっちで河からの水を引き入れる班。別班の100人は鍬をもって耕せ!!残りの100人は村人のための住居作り。以上!何か質問は!!」


「ちょっと待てや!!どういう事や!!」


人垣を押しのけてやって来た兵は見たことがある


「お前は確か・・・・」


「俺は骸羅だ」


忘れた方も多いと思いますので一言

この骸羅は武術は優れているがオツムが少し駄目。璉国きっての乱暴者として有名で一番最初に竜将軍と戦った人物だ

あれから何度も戦いを挑んでいるが尽く負けている

その度に何処を怪我していた、腹の状態が良くなかったといって言い訳を連ねていたが誰が見ても強さは明らかだった



「どうして俺様が土いじりなんかをしなければいけない!!そんなもの歩兵部隊にやらせればいいじゃないか!!」


「そうだ!!そうだ!!」


賛同したかのようにあちらこちらから声が上がる


「俺様は近衛兵達になったんだ!!軍最高の兵士になったんだ!!こんな事をするために入ったわけではない!!」


「では辞めろ。」


冷え切った声で言い放つ竜将軍に誰もが驚いた


「なっ!!!」


「聞こえなかったか。辞めろといったんだ。言ったはずだ、私の命令は絶対だと。もしそれを破りたいのなら、辞めてしまえ。我が軍には不要である。」


「そんな横暴な!!」


「何のために、俺たちが入ったと思う!!」


「何か勘違いしていないか、お前達?我が部隊に入れば、最高の栄誉が貰えると思ったか?だが最高の栄誉とは何だ?勲章をあげることか?戦いに勝つことか?違う!!我が部隊はそんなことを目的にはしていない。平和な世界を作るために率先して行う部隊だと考えている。最小限の戦をして、最小限の被害で押さえる。民が困っているのなら手助けを行う。それが我が部隊のあり方だ。それが理解できないのなら、元の場所に戻りなさい。」


そういって鍬をもって歩き出した。

それに翔大も続き、虎たちも続いた。


互いに顔を見合わせた者達は渋々ながら鍬を手に取った。

もしこのまま元の部隊に戻れば、意気揚々と出て行ったのに戻ってきたと馬鹿にされるのが目に見えている。

ほんの少しのプライドがそれらを拒絶した


骸羅も仕方なしに鍬を手に付いていった


全ての者がとはいかなかったが多くの者が農村具に手を伸ばした

それをニコリと微笑んで竜将軍は見つめた




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