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王の竜玉  作者: ito
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いざ虎穴の中に!!③


部屋でそんな事が行われるとも知らす飛び出した敵将達が見たものは、揺れに興奮する兵達が右往左往に逃げ回り地獄絵図だった

だがそれより恐ろしかったのは声だった

大気を振動させる「うぉぉぉぉぉぉぉぉ」ッという声が轟いていた

息をのんだ将達は兵達を押しのけて城門の砦に向かった


「ひっ」


「何だあれは!?」


将達が見たのは暗闇の中に浮かぶ火の竜の姿だった

ゆらゆらと揺れる火は一直線に暗闇の中に浮かび上がりこちらの陣目指している

その長さは分からない

先ほどの森の陣からは一キロ以上離れている

その森は赤々と内側から燃え,まるで蜷局を巻いていた竜がその身を解いて地を這うかのようにこちらを目指している


その竜が慟哭をあげるかのように声は轟く


その声に兵達は泣き叫び我先にと逃げだそうとしている

だが城門を開ければ化け物が入ってくるかもしれないという恐怖に味方内部で喧嘩が起きている


命令すべき将達も混乱し、逃げまどっている

圧倒的な勢力を見せつけられて腰を抜かしてしまった将達は我先にと先ほどの部屋へと駆け戻った

話が終わっていた竜将軍は逃げ戻ってきた将達に優雅に礼をとった


「いかがでしたしょうか?我が国の竜は?もし戦うというならば竜が敵になりましょう。降伏なさいませ。でなければ我が牙は、我が爪は全てを葬り去りましょう。」

笑みを浮かべて述べた


その笑みに恐怖を覚えた敵軍の将達はすぐさま頭を垂れた


「我が軍は・・・降伏いたします・・・」

「我らも降伏いたします・・・」

「降伏をお願いします。」


たった一夜にして3カ国は璉国の和睦を受け入れた

すぐさま翔大が城外へと飛び出して璉国軍にその旨を伝えて朝日が昇ると同時にこの戦いは幕を下ろした




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