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王の竜玉  作者: ito
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奇策を用いて敵を討て!①

国境は王都から10日ほどの所であった

大軍でありながら強行軍で進んだ


仮面を付けているので無表情と思われがちの竜将軍だが内心ではかなり焦っていた。

王城で過ごす日々で何度となく暗殺者に襲われた

王都の廊下など場所は様々であった

食事にも毒を盛られることは何度もあった

だが、昔から毒は使い方によっては毒にも薬草にもなるとも教えられていたので勉強のためといって毒を少量ではあるが服用していた

それが功をそうしたのか食事に盛られた毒は竜将軍には一切効かなかった


(幸か不幸か分からないな・・・。早く戻らねば・・・陛下に閃に刃が向けられるようなことがあってはいけない・・・)


握った拳に力を込めて眼前に迫る国境の山に目を向けた


この山は低いながらも森林がよく茂っているため迷いの森と言われるほどの日が地面に届かないほどの暗い森だ


「竜将軍。皆集まりました。」


翔大の声に森から目を反らして将軍達の集まる天幕に足を向けた


バサリと入り口の幕を退けると一斉に向けてくる瞳に真っ向から見合わせて、天幕の奥へと足を向ける

多くの将軍達がいるが若輩者である竜将軍が上座に座るなど苦々しい思いで目を向けるものが多い


「それで調べに行かせて者達の報告は?」


竜将軍の声と共に声をあげたのは紫の将軍、伯承はくしょう。将軍の中では中間管理職的な存在だ。彼は城にいるときに何度か竜将軍に刺客を向かわせていた。彼自身で向かったこともあったが惨敗に終わった。


「はっ、偵察隊によれば、森中に日が差し込まず薄暗く、山の頂上辺りに三カ国合同の陣を引いているようです。」


「敵の大将達は?」


「各国大将がいるようでその中で陣を仕切っているのは源国です。」


「源?確か・・・軍の規模はそれほど大きくはなかったはずだが、何故この軍が指揮をしている?」


口に手を当てて台に置かれた大きな地図に目を向ける

和紙に描かれた地図には山や川が描かれ軍の規模を表す赤と青の模型がある


「それは・・・どうもこの戦の仕掛け人は源国のようでして紗萄国への攻撃は源国が始めに行い圧倒的な強さで勝ったとのことです。紗萄国の軍の位置や武器や食料庫が分かっていたかのような攻撃に紗萄国は為す術なく白旗を揚げたそうです」


紫将軍の答えを聞きながら竜将軍は考えていた


(武器庫や食料庫などは国の重要な情報を他国が知ることが出来るだろうか・・・あり得ない・・・。となると・・・情報を売った奴がいる・・・それも璉国の人間だ・・・それも高官レベルだ・・

厄介なことになった・・・・軍の規模はほぼ同数

長期戦になれば情報の漏れている璉国が不利になる・・・


どうすべきか・・・・)





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