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王の竜玉  作者: ito
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竜将軍VS三老①

王城ではそれは不思議なことが続いた

仮面を付けた少年と思わしき竜将軍が城中を駆け回っていた


色々な部署を訪ねては何をするわけでもなくただじぃーーっと見つめ半刻ほど立ったまま動かない

その傍では一匹の虎が欠伸して横になっている

誰か声をかけるべきなのかも知れないが虎が怖くて声がかけられない

ましてや何故この場所に来たのかも分からないのに声がかけられない


「あ・・・あの・・」


下官である官吏が上司の命令で震えるお盆にお茶をのせ腰が退けた状態で話しかけてきた

ただ動くまでも仮面の奥で瞳だけが動いた

それに反応するかのように虎も立ち上がる


「ひぃっ」


今すぐにも逃げ出しそうな下官に


「ありがとう。頂こう。」


すっと伸ばされた腕は零れて濡れている茶器を掴み

ゴクリと一口で飲み干し、またお盆に返した


「うまい茶であった。また寄らせて貰う。失礼する。いくぞ。」


一礼をして、扉へと歩みを進める竜将軍に官吏の誰もが


「「「「何しにきたんだ・・・?」」」」


と呟いた




ガチャリ


「失礼します。」


王の執務室に許可も取らず入った竜将軍を迎えたのは

王と三老と呼ばれるこの国の王の次の権力者達と虎が出迎えた

王の傍にいた虎は立ち上がり竜将軍にすり寄ってくる。

猫のような仕草に竜将軍はその頭を撫でて


「警護ありがとう。翔大にご飯を貰ってこい。」


竜将軍に言葉が分かるのか先ほどから付いてきていた虎と二匹で扉から出て行った

二匹が出て行くのを確認してこちらを見つめてくる視線を真っ正面から受け止めた


「これはこれは、ちょうど良いところにお見えになった。この案件について近衛兵隊長様にご意見を頂こう」


三老の一人、張長官が書簡を抱えながら嫌な笑みを浮かべる


「その件については、先ほど言ったように「陛下。申し訳ありませんが、それでは他の者達から反感を買います。」


「確かに、陛下の意見を一理あると思いますが、これ以上財務の負担はこの国の疲弊に繋がります。」


三老全員から猛反発を受けた王は苦い顔をしていた


「私で良ければお聞きしたい。どのような案件でしょうか?」


すぐさま陛下の傍に歩み寄る


お久しぶりの更新です。

ちょっと長くなりそうなので二つに分けます。


お読みいただきありがとうございます!!!

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