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プロローグ

 ーー世界は運命を探していた


 数百年も前、魔王が誕生し世界の半分を滅ぼした。大勢の人間は魔王軍に殺され、世界を阿鼻叫喚の世界へと作り変えた。


 ーー世界は運命を探していた


 だが、人間も黙っていない。魔王軍に、魔王に復讐しようと、元の平和の世界に作り変えようと。


 ーー世界は運命を探していた


 多くの者が魔王に挑んでいった。ある者は平和のために。ある者は名誉のために。ある者は家族のために。ある者は金のために。ある者は世界のために。

 多くの者が勇者となり、魔王に立ち向かった。


 ーー世界は運命を探していた


 魔王はまだ生きている。ある者は魔王軍に殺され。ある者は魔王に殺され。ある者は病気で死に。ある者は諦め。ある者は魔王の裏切られ。ある者は恐怖に抗えず自殺した。

 


 世界は運命を探していた

地獄のような世界から救ってくれる運命人、英雄、勇者を。

 運命を欲し、探していた。


 

 ある村からもまた勇者が出た。


 その者は、心優しく、力強く、勇者の心を持った少女だった。少女は勇者となり世界を救う運命を背負い村を旅立った。


 少女は仲間を引き連れ、驚くほど早く功績をあげ、ついには魔王軍の幹部を倒した。


 人間は期待した。彼女こそ世界を救う勇者だと。


 世界は信じた。彼女こそが世界が待ち望んだ運命だと。


 そんな功績を上げる前、勇者の少女が旅出たすぐ後、1人の少年が旅に出た。


 その少年は不思議だった。魔物で溢れて危険な場所を1人で旅をし、目的も魔王を倒すことではない。口を開けば「運命の人」だの「勇者御一行はどこにいる」だの。


 少年は今も旅をし続ける。運命の人を探す旅を。


 その少年は不思議な名乗りをしていた。


 「運命人うんめいにん探し人(さがしびと)フェイト」と


 


 


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