2/3
朝日
ーーー
硝子にうつった太陽が
おいでおいでと袖を引く
今は真昼の
空が一番近いとき
ーーー
うららかに立つ茉莉花や
キラキラと輝く空気や
どうしようもなく美しいものを見たとき
言葉はどこへ行くのだろう
ため息に姿を変えて
天へと昇るのかしら
瞬きすると昇華して
今日のごはんになるのかしら
ーーー
この世に生きるなら
暑いか寒いかしかないのだろうか
それとももしかして
私の幸せの幅が狭いだけだろうか
ーーー
死んだらきっと天使になろう
天使になったら羽をもらお
ーーー
花抱え 意気揚々と 歩く道
人が育てたものと知らずに
ーーー