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サラリーマンの日常

作者: 田共世田介

ジリリリリリリリ。

目覚まし時計が鳴いた。

もう朝かよ

一人暮らしの寂しい部屋にだるそうな声が響く。

目覚まし時計を見ると午前7時の表情をしいている。

相変わらず可愛い顔だ

朝から可愛い目覚まし時計と脳内でコミュニケーションをとったあと60キログラムの体をようやく起こす。

今日は一段と寒いな

独り言を呟いた後、布団を纏って男は立ち上がる。

チアガール立ちあがーる

本日3度目の独り言だ。

どう見ても小さ過ぎるスリッパを履きリビングへ向かう。静寂に耐えかねた男はテレビをつけ孤独をまぎらす。

ごーめんなさい!おとめ座のあなたは12位です…

今日はついてないな。まにうけた男はラッキーアイテムの六角レンチを探しまわっている。

ようやく見つけた六角レンチを10秒見つめようやく朝ごはんの用意に取り掛かる。

今日はスクランブルエッグにしよう

ゔぉっ

フライパンに火をつける

卵を冷蔵庫から取り出すし殻が入らないように慎重に割った後、菜箸で勢いよくかき混ぜる。

いい匂いだな

男は匂いで満足し着替えるために部屋にもどった。

七転び八起きしながらズボンを履き、幾度も窒息しかけながらネクタイを締めいざ出勤である。


外の空気は冷たいなー

ラッキーアイテムを忘れたことに気づかず家を出た男は田中さんちの隣の自販機で缶コーヒーを買った。

体が暖かくなるのを感じながら鳥のさえずりを聞く。

耳に心地よい。


缶コーヒーを飲み干して近くにあるゴミ箱に投げ入れる。

カッ カラン

入らない。

男は潔く缶を拾い丁寧にゴミ箱に入れ再び会社へと足を動かす。

到着。

会社は家の横の✖️8にあるのだ。

中に入るとバーコードを連想させる課長が似合わない小さな弁当箱をつついていた。

おはようございます

とりあえず挨拶をしといた。


飽きたよ やめるよ

ぽ。

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